“立塞”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たちふさ82.7%
たちふさが17.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「滅相な。」と帳場を背負しょって、立塞たちふさがるていに腰を掛けた。いや、この時まで、紺の鯉口こいぐちに手首をすくめて、案山子かかしのごとく立ったりける。
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そんなにいじめなくっても、と云おうとしたとき、うしろから来て追いぬいた浪人者が、おみやの前に立塞たちふさがったのである。
正面へ立塞たちふさがつたのは錢形平次でした。生れ乍らの精氣五體に充ち/\て、非凡の使ひ手岩根半藏の前に、莞爾としておくれる色もありません。
アンドレイ、エヒミチは戸口とぐちところすすんで、けた。するとニキタが躍上おどりあがって、そのまえ立塞たちふさがる。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)