“立籠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たてこも66.1%
たちこ17.9%
たてこ8.9%
たちこも3.6%
たちこめ1.8%
タテコモ1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一方では真実の役者がそれぞれ立派に三座に拠(よ)っていたが、西両国という眼抜きの地に村右衛門が立籠(たてこも)ったので素破(すば)らしい大入(おおいり)です。
江戸か東京か (新字新仮名) / 淡島寒月(著)
夕立雲(ゆふだちぐも)が立籠(たちこ)めたのでもなさゝうで、山嶽(さんがく)の趣(おもむ)きは墨染(すみぞめ)の法衣(ころも)を襲(かさ)ねて、肩(かた)に紫(むらさき)の濃(こ)い袈裟(けさ)した、大聖僧(だいせいそう)の態(たい)がないでもない。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
裳(もすそ)すらすら入りざま、ぴたと襖を立籠(たてこ)めて、室(へや)の中央(なかば)に進み寄り、愁然(しゅうぜん)として四辺(あたり)を眴(みまわ)し、坐りもやらず、頤(おとがい)を襟に埋(うず)みて悄然(しょうぜん)たる、お通の俤(おもかげ)窶(やつ)れたり。
琵琶伝 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ここには妻の一日の憂鬱(ゆううつ)がすっかり立籠(たちこも)っている。妻もまたこの二三年を病の床で暮し、来る日来る日をさびしく見送っているのだった。
冬日記 (新字新仮名) / 原民喜(著)
立籠(たちこめ)る湯気が雫(しずく)となって落ちています。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
兇徒、勢ヲ得、三百余人、石橋山ニ立籠(タテコモ)ル。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)