“趣”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おもむき84.6%
おもむ11.6%
しゅ1.5%
しゆ0.8%
おもぶ0.4%
おもむきの0.4%
むき0.4%
オモム0.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
昧爽まいさうける市街しがい現象げんしやううておもむきへんじ、今日けふ此頃このごろいたりては
鉄槌の音 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
しかし「芭蕉洞桃青」は「凝烟肌帯緑映日瞼粧紅ギヨウエンキミドリヲオビヒニエイジテケンクレナヰヲヨソホフ」の詩中のおもむきを具へてゐる。
芭蕉雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
人物に一段のおもむきを添えたるが如くに見え、下等の民間においても、色は男の働きなどいう通語を生じて、かつてはばかる所なきは、その由来
日本男子論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
煙りの裾、碑の前に、つつましく屈み、合掌しているのが娘で、その姿が、数本の小松にさえぎられていたので、かえっておもむき深く眺められた。
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
すぐれた智慧をもっている菩薩ひとは、いまし生死をつくすに至るまで、つねに衆生の利益りやくをなして、しかも涅槃におもむかず」
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
——やがて、知己ちかづきになって知れたが、都合あって、飛騨ひだの山の中の郵便局へ転任となって、その任におもむく途中だと云う。
革鞄の怪 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
幻詭猥雑げんきわいざつの談に、干戈かんか弓馬の事をはさみ、慷慨こうがい節義のだんに、神仙縹緲しんせんひょうびょうしゅまじゆ。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
四百万億まんおく阿僧祇あそうぎ世界せかいなる六しゅしょう衆生しゅうじょう有形うぎょうのもの
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
『倶舎論』に曰く、「死有しうののち、生有しょううさきにありて、二者の中間ちゅうげんに、五蘊ごうんの起こるあり。生処しょうしょに至らんがためのゆえに、このしんを起こす。二しゅの中間なるがゆえに、中有ちゅううと名づく」と。
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)
譬へばあの男が龍蓋寺の門へきました、五しゆ生死しやうじの繪に致しましても、夜更よふけて門の下を通りますと、天人の嘆息ためいきをつく音や啜り泣きをする聲が、聞えたと申す事でございます。
地獄変 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
今出川菜つみ流ししおもひでやしゆなき此日を忌む頻なる
短歌 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
いや、現に龍蓋寺の五しゆ生死しやうじの圖を描きました時などは、當り前の人間なら、わざと眼をらせて行くあの往來の屍骸の前へ、悠々と腰を下ろして、半ば腐れかかつた顏や手足を、髮の毛一すぢも違へずに、寫して參つた事がございました。
地獄変 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
さる二日書状しよじやう到來たうらいいたし委細ゐさい拜見はいけん致し候偖々さて/\其方にても段々不如意ふによいとのおもぶ蔭乍かげなが案事あんじ申候みぎに付御申こし娘儀むすめぎ出府しゆつぷ致されべく候吉原町にも病家も有これあり候間よろしき先を見立みたて奉公ほうこう差遣さしつかはし可申いづれ出府の上御相談に及ぶべく候委細は筆紙ひつしつくし難く早々さう/\以上
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「復啓二月二十一日付を以て学位授与の御辞退相成あいなりたきおもむきの御申出相成あいなり候処そうろうところすで発令済はつれいずみにつき今更いまさら御辞退のみちもこれなく候間そうろうあいだ御了知相成たく大臣の命により別紙学位記がくいき御返付おかえしつけかたがたこの段申進もうしすすめそうろう敬具」
博士問題の成行 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
何の道しくじる稻垣、致し方はない、私が家事不取締不埓至極という厳しい御沙汰ごさたを受けて切腹仰せ付けられるも知れないが、それより外に致し方はない、誠に困ったがよんどころないから宜しい、其のむきに届けるから、屋敷から何んな問合せがあっても
一乗山イチジヨウザン根来寺ネゴロジハ、開山上人カイザンシヤウニン、伝法院ノ建立コンリフ以来、専ラ近隣ト闘争シ、弓矢ヲ取ルヲ寺法トナス、六百年来、富ヲホシイママニシ、強敵ニ向フナク、小敵ヲサゲスミ、オモム井蛙セイアホコリニ似タリ。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)