“趣味”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゅみ45.7%
しゆみ41.3%
おもむき6.5%
このみ4.3%
あぢ2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だがおぼうさんでもないかぎり、なかなかそうさとれぬものじゃ。だから、そのかなしみをわすれるため、趣味しゅみあそぶということがある。
世の中のために (新字新仮名) / 小川未明(著)
そのうへ趣味しゆみひろく——たとへば最近さいきん、その三上みかみ對手あひてとして、いいとしをしながら(失言しつげん?)將棋しやうぎ稽古けいこしかけたりしてゐる。
鳴き渡る音も趣味おもむきある不忍の池の景色を下物さかなの外の下物にして、客に酒をば亀の子ほど飲まする蓬莱屋の裏二階に、気持の好ささうな顔して欣然と人を待つ男一人。
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
處が女の著物の趣味このみから見ると、さうも思へないんだ。それに第一自分を考へて見ると、どう自惚れたつて、そんなものに見込みを著けられさうな御人體ぢやあないんだね。
S中尉の話 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
古き代の佳い趣味あぢあつめてほのかな檞材かし