“坊”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぼう48.1%
ぼっ20.6%
ばう11.2%
10.3%
ぼつ4.1%
ぼん3.2%
まち0.6%
ぼツ0.3%
ばつ0.3%
ぼッ0.3%
0.3%
ボー0.3%
モン・プツテイ0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もういっぽうは、男の子がひろって、いまにあかぼうでも生れたら、ゆりかごに使うんだ、と言いながら、持っていってしまいました。
むすめが、毎日まいにち学校がっこうで、きつね、きつねといわれますそうで、学校がっこうへゆくのをいやがってこまりますが、どうかおぼっちゃんにおねがいして
青いボタン (新字新仮名) / 小川未明(著)
すぐに庫裏くり玄関先げんくわんさきあゆると、をりよく住職ぢゆうしよくらしい年配ねんぱいばうさんがいまがた配達はいたつされたらしい郵便物いうびんぶつながらつてゐたので
吾妻橋 (新字旧仮名) / 永井荷風永井壮吉(著)
内匠頭のた事を、武士として、当然だとする者もあるし、短慮たんりょである、世間知らずのンチの癇癪かんしゃくだと、非難する者もかなり多い。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ね、母様おつかさん、あのおやしきぼつちんママあをだの、むらさきだのまじつた、着物きものより、はなはうがうつくしいつて、さういふのね。だもの、先生せんせいなんざ。
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
実際禅寺ぜんでらぼんさんなどいふものは、お客を小芋こいも煮転にころばし位にしか思つてゐないものなので、それをよく知つてゐる橘仙氏は急に逃げ腰になつた。
人を付けさせて見たら、果してまちの小路のこれこれの所へおはいりになったと云う事だった。
かげろうの日記 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
きにそれはぼツちやんにつたので、自分じぶんはれたのではないとつて、元氣げんきづきまたしました
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
このさるは、だれ持主もちぬしといふのでもない、細引ほそびき麻繩あさなは棒杭ばうくひゆわえつけてあるので、あの、占治茸しめぢたけが、腰弁当こしべんたう握飯にぎりめし半分はんぶんつたり、ばつちやんだの、乳母ばあやだのがたもと菓子くわしけてつたり
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
新吉は七、八歳までは、おぼッちゃんで育った。親戚しんせきにも家柄のうちがたくさんある。物はくしても、家の格はさまで低くなかった。
新世帯 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
おとつゝあはおこりつだから」としづんでつぶやくやうにいつた。かれぜんうへつて飯粒めしつぶを一つ/\につまんで、それから干納豆ほしなつとうれも一つ/\に汁椀しるわんなかれた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
「今なオコさん、ボーちやが隣り下駄屋から——あれ何言ふか、野球ベース手袋な、あれお主婦カミさに出して貰ふ彼方アーツチ駆けたで。わたし内帰ろ言ふても駆けた、えゝのか。勉強ベーキヨせんで。」
耕二のこと (新字旧仮名) / 中原中也(著)
里親ヌウリツスは此街に住んで居ます。この荷物パツケほどきませう、みんなモン・プツテイに持つて来たんですよ。十七ヶ月も見ないんですもの、どんなに可愛くなつて居ますでせう。物もよく云ふでせうねえ。
素描 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)