“沈”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
しず55.6%
しづ26.8%
じん5.1%
ぢん3.0%
ちん2.0%
1.0%
じっ1.0%
0.5%
おち0.5%
おもり0.5%
(他:8)4.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“沈”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)10.4%
文学 > ロシア・ソヴィエト文学 > 小説 物語9.7%
文学 > 日本文学 > 小説 物語2.3%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
金持かねもちは、いろいろそのまちのことを薬売くすりうりからいてふかおもいにしずんでいました。
金の魚 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そして、いっしょにしたしずんでしまうと、今度こんどは、自分じぶんからだかしにかかったのです。
風船虫 (新字新仮名) / 小川未明(著)
あだか千尋せんじんふちそこしづんだたひらかないはを、太陽いろしろいまで
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
けれど、てんめぐみがあるならば、なみそこしづんでもあるひたすかることもありませう。
などと宮はお言いになったのである。源氏は侍従へ唐本のりっぱなのをじんの木の箱に入れたものへ高麗こま笛を添えて贈った。
源氏物語:32 梅が枝 (新字新仮名) / 紫式部(著)
じんの木、紫檀したん、銀、黄金などのすぐれた工匠を多く家に置いている人であったから、その人々はわれ劣らじと製作に励んでいた。
源氏物語:51 宿り木 (新字新仮名) / 紫式部(著)
ぢん白檀びやくだん、松脂等が吾人に或感を起さしむるのも、決して因襲習慣より來る聯想によるのみでは有るまい。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
しら蓮や唐木からきくみたる庭舟にはぶねぢんたきすてて伯父の影なき
恋衣 (新字旧仮名) / 山川登美子増田雅子与謝野晶子(著)
ちん大佐は洋風の机の前で書類を調べていた。孫軍曹を見ると、つやのある、右と左と大きさの違う眼をぐっと開いて、
雲南守備兵 (新字新仮名) / 木村荘十(著)
緯は後、官が司馬となって五人の小児を生んだ。それはちんせんぶつこんしんの五人であった。ある夜、渾の夢に父がきて、
陸判 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
いつの間にか母が上つて来て、私の小さい肩に手を置いた。さうして強ひてち着けた声音こわねで、
父の死 (新字旧仮名) / 久米正雄(著)
と言葉せわしく尋ねました。娘はどこまでも真面目まじめいて返事を致しました——
白髪小僧 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
源助、宮浜の児を遣ったあとで、天窓あたま引抱ひっかかえて、こう、風の音を忘れるようにじっと考えると、ひょい、と火をるばかりに、目に赤く映ったのが、これなんだ。
朱日記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
誰一人じっとしているものは無い。
それから一切夢中でしてね、日と月と一時にったと申しましょうか、何と申しましょうか、それこそほんにまっ暗になりまして、辛抱に辛抱して結局つまりがこんな事かと思いますと
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
kotankorkamui は山の神、山の東の神、の様に荒々しいあわて者ではありません。それでふだんはおち着いて、眼をつぶってばかりいて、よっぽど大変な事のある時でなければ眼を開かないと申します。
アイヌ神謡集 (新字新仮名) / 作者不詳(著)
あらため見れば、鈎※はりすおもり、綸など、みだれに紊れ、処々に泥土さへ着きて、前回の出遊に、雪交りの急雨にひ、手の指かじかみて自由利かず、其のまゝ引きくるめ、這々ほうほうの体にて戻りし時の、敗亡のあと歴然たり。
元日の釣 (新字旧仮名) / 石井研堂(著)
ともすればしずむ灯火ともしびかきかきてをうむ窓にあられうつ声
曙覧の歌 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
さらばといってどうして今更お園をば二度と憂き川竹かわたけ苦界くがいしずめられよう。
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
さすがの美人がうれいしずんでる有様、白そうびが露に悩むとでもいいそうな風情ふぜいを殿がフト御覧になってからは、ゆうたえなお容姿ようすに深く思いをよせられて
忘れ形見 (新字新仮名) / 若松賤子(著)
何を見てもしづむ光彩くわうさいである。
青い顔 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
龍神へ向て海底にしづめらる
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しめる。男は歎息ためいきくばかりでした。奥様も萎れて、
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
大成はちん姓の家からおさ珊瑚さんごという女をめとったが、大成の母のしんというのは、感情のねじれた冷酷な女で、珊瑚を虐待したけれども、珊瑚はすこしもうらまなかった。
珊瑚 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
燥々いら/\しながら立つて毛布ケツトをはたいた、煙草シガアの灰が蛇の抜殻のくづるる様にちる、私は熱湯の中に怖々おづ/\身体からだを沈める時に感ずる異様な悪感に顫へながら強ひて落着いた風をしてぢつと坐つて見た。
新橋 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)