“沈(し)” の例文
我(わ)れ聞(き)きたり辛苦(しんく)さこそなるべけれど奉公大切(ほうこうだいじ)に勉(つと)め給(たま)へと仰(おほ)せられしが耳(みゝ)に殘(のこ)りて忘(わす)られぬなり彼(あ)れほどにお優(やさ)しからずば是(こ)れほどまでにも歎(なげ)かじと斷(た)ち難(がた)き絆(きづな)つらしとて人(ひと)見(み)ぬ暇(ひま)には部屋(へや)のうちに伏(ふ)し沈(し)づみぬ何(いづ)れ劣(おと)らぬ双美人(そうびじん)に慕(した)はるゝ身(み)嬉(うれ)しかるべきを
五月雨 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)