“部屋”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
へや89.9%
べや6.9%
いま0.5%
ここ0.5%
じぶん0.5%
ところ0.5%
なか0.5%
シャンブル0.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その時、部屋へやのガラス窓が開き、そこから一つの手が出てきて、鍵と手燭とを取り、火のついた別の蝋燭ろうそくから手燭の小蝋燭に火をつけた。
だのに、彼女は、やはり、うわさのように菓子以外のものも、提供することがズッとあとになって波田にもわかった。それはボースンの部屋へやであった。
海に生くる人々 (新字新仮名) / 葉山嘉樹(著)
間もなく次郎も一枚の習作を手にして降りて来た。次郎はいたばかりの妹の肖像を私の部屋へやに持って来て、見やすいところに置いて見せた。
分配 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
だが、その李逵と戴宗は、玄関の供待ともま部屋べやへ残しておいてずっと奥へ案内された。こよいのやかたは、また一だんと、ゆうべの席よりは奥ふかい。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
甚兵衛じんべえ不思議ふしぎに思いましたが、ともかくもさるのいうとおりにして、三日間人形部屋べやふすまめ切ってきました。
人形使い (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
しのびやかのさゝややが無沙汰ぶさたるぞかし、かくれのかたの六でうをばひと奧樣おくさましやく部屋べや名付なづけて
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
さても得右衛門は銀平を下枝の部屋いま誘引いざないつ、
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
其の事をごとに、姉はおもておお習慣ならい、大方もの身体からだから姉の顔をかすめて、暖簾のれんくぐつて、部屋ここまで飛込とびこんで来たのであらう、……其よ、ひやうのないいや臭気においがするから。
蠅を憎む記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
船員は、じぶんの部屋じぶんでゆっくりとコーヒーをすすっていた。
(まさかお浦が、こんな部屋ところへ来ていようとは思われないが……)
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「じゃあ、部屋なかへ入りなさい!」そう言うなり家政婦は、くるりと向うむきになって彼に背中を見せたが、その背中には何かの粉が一杯ついていて、少し下の方に大きなほころびが出来ていた。
「いやア、どうも惨々の敗北でねえ。……何しろあっしと踏ちゃんの部屋シャンブル待合オテルのトバ口だったから、あッという間に踏ン込まれの、ひン捲られの、あたかもカサノヴァ伝を極彩色にしたような絢爛たる図になりましてねえ」
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)