“部屋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
へや89.2%
べや7.1%
いま0.5%
ここ0.5%
じぶん0.5%
ところ0.5%
なか0.5%
やね0.5%
シャンブル0.5%
フラット0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
マリーちゃんのお部屋へやの机の上は、いろんな贈り物で、ピカピカかがやいていました。たとえば、この上もなくかわいらしいお台所。
水夫部屋べやの入り口まではたくさんの船員や船客が物珍しそうについて来たが、そこまで行くと船員ですらが中にはいるのを躊躇ちゅうちょした。
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
さても得右衛門は銀平を下枝の部屋いま誘引いざない
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
其の事をごとに、姉はおもておお習慣ならい、大方もの身体からだから姉の顔をかすめて、暖簾のれんくぐつて、部屋ここまで飛込とびこんで来たのであらう、……其よ、ひやうのないいや臭気においがするから。
蠅を憎む記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
船員は、じぶんの部屋じぶんでゆっくりとコーヒーをすすっていた。
(まさかお浦が、こんな部屋ところへ来ていようとは思われないが……)
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「じゃあ、部屋なかへ入りなさい!」そう言うなり家政婦は、くるりと向うむきになって彼に背中を見せたが、その背中には何かの粉が一杯ついていて、少し下の方に大きなほころびが出来ていた。
「多過ぎるってことがあるものか。とっさんは逗留するんだから、その間の食費と部屋やね代だ」
死の航海 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
いやア、どうも惨々の敗北でねえ。……何しろあっしと踏ちゃんの部屋シャンブル待合オテルのトバ口だったから、あッという間に踏ン込まれの、ひン捲られの、あたかもカサノヴァ伝を
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
一家族ずつの部屋フラットが積み重なつた巨大な建築で、まだ大部分は足場と掲示板でおおわれていた。掲示板には、建築者兼所有者として、スインドン・サンド商会の名前が出ていた。