“袖部屋”の読み方と例文
読み方割合
そでべや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
気転きてんよくたった小姓こしょう藤巻石弥ふじまきいしや、ふと廊下ろうかへでるとこは何者? 評定ひょうじょう袖部屋そでべやへじッとしゃがみこんでいる黒衣こくいの人間。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それまで、楽屋のかがみ袖部屋そでべやか——うしろの用部屋において、ひかえておれ。どこへも、決して、起たぬように
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そのとき本堂の袖部屋そでべやに、ざわざわと人のけはいがした。むつまじくはなしこんでいた夫婦はあいだをいて向き直った。見れば一族近親の老幼たちであった。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)