“部屋住”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
へやずみ93.8%
へやず6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こう思った林右衛門は、ひそかに一族のうちを物色した。すると幸い、当時若年寄を勤めている板倉佐渡守さどのかみには、部屋住へやずみの子息が三人ある。
忠義 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
老公は、懺悔ざんげされた。その昔まだ部屋住へやずみの壮年ごろ、江戸表に在府中、人知れず向島の小梅に囲っておいた愛妾があったということ。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
今日は真間まま釈迦堂しゃかどうから遍覧亭へんらんていあたりの今さかりと聞く紅葉もみじ見物に出かけた帰りで、例の部屋住へやずみ気分の座興がつのッて、姉君の女駕をさらって、あとの困り方を想像しながら、ひとりきょうがりつつ
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)