“へやずみ”の漢字の書き方と例文
語句割合
部屋住100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、家を尋ねると、藤堂とうどう伯爵の小さな長屋に親の厄介やっかいとなってる部屋住へやずみで、自分の書斎らしい室さえもなかった。
斎藤緑雨 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
伊丹屋駒次郎が部屋住へやずみ時代に、筋の悪い借金や、かたりのような事までして、遊びの金を作ったことを種に、駒次郎を脅迫して、お舟やお袖と手を切らせ
恐怖が事実となってあらわれた。そこここに雨戸を開ける音がしはじめた。おっとり刀で飛び出す者もあった。一家の主人も部屋住へやずみ若侍わかざむらいも、その悲鳴を聞いた者は月の下を駈けつけた。
女賊記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)