“若侍”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
わかざむらい66.7%
わかざむらひ22.2%
わかさむらひ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やがて、九段下から中坂なかざかのほうへ曲ろうとするとき、向うにぽっちり人影が見えて来たが、夜遊びにでも出た若侍わかざむらいであろうと、誰も気にする者はない。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
御維新ごゐしんまへの或年の正月、父は川向うへ年始にき、帰りに両国橋りやうごくばしを渡つて来ると、少しも見知らない若侍わかざむらひ一人ひとり偶然父と道づれになつた。
本所両国 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
何人の夜けてまうで給ふやと、あやしくも恐ろしく、親子顔を見あはせていきをつめ、そなたをのみまもり居るに、はや前駆ぜんぐ若侍わかさむらひ七四橋板はしいたをあららかに踏みてここに来る。