“一人”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひとり81.7%
いちにん17.0%
しとり0.1%
かたわれ0.1%
だれか0.1%
ちよつと0.1%
ひと0.1%
ひとりのひと0.1%
ほとり0.1%
ヒトリ0.1%
三船0.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一人ひとり、さくにもたれて、汽車きしゃのつくのをまっていると、そばに、きれいなおんなひとが、かばんをさげてっていました。
風七題 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ある日、そんな風にやっとの努力で渡って行った轍の音をききながら、ほっとして欄干らんかんをはなれようとすると、一人ひとりの男が寄ってきた。
馬地獄 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
最後の一人いちにんは広場の真中に青と赤の旗を神聖な象徴シンボルのごとく振り分ける分別盛ふんべつざかりの中年者ちゅうねんものであった。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
夜叉というのはその一人いちにんで、実は越前大野郡えちぜんおおのごおりの住人ですが、夜叉という名が面白いのでちょっとここへ借用しました。
イイエそんな言訳は聞きません。なんでもあたしを他人にしてお出でに違いない、糞老婆くそばばあと思ッてお出でに違いない……此方はそんな不実な心意気のしとと知らないから、文さんも何時までもああやッて一人しとりでもいられまいから
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
来年母親さんがお出でなすったらとっくり御相談申して、誰と言ッてあてもないけれども相応なのが有ッたら一人しとり授けたいもんだ、それにしても外人ほかびとと違ッて文さんがお嫁をお貰いの事たから黙ッてもいられない、何かしら祝ッて上げなくッちゃアなるまいからッて
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
さて正味の確実たしかなところを掻摘かいつまんでしるせば、うまれ東京とうけいで、水道の水臭い士族の一人かたわれだと履歴書を見た者のはな
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
一人だれかが云った。その語調には妙に咏嘆えいたんの意がぐうしてあった。自分はあまり突然のように感じた。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
これだけの人參にんじん一人ちよつとさはつて一舐ひとなめしても大抵たいてい病人びやうにんたすかる。
人参 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「何だか君一人ひとりで登るようだぜ」
二百十日 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
常は一人ひとりのひと取らるゝならひなるに、我等は二人ふたりながら彼處かしこにとられき、我等のいかなる者なりしやは今もガルディンゴの附近あたりを見てしるべし —一〇八
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
あれこそは此世このよ名譽めいよといふ名譽めいよが、った一人ほとり王樣わうさまとなって、すわ帝座ていざぢゃ。
折から水死人のたゞ一人ヒトリ想ひに沈み降り行く
詩語としての日本語 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
宮、それは陳述が全部終ってからの方が相互に便宜だとして、スパイの一人三船について陳述する。