“一人前”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
いちにんまえ50.0%
いちにんまへ17.4%
ひとりまえ17.4%
ひとりまへ10.9%
いちにんめえ4.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“一人前”を含む作品のジャンル比率
社会科学 > 教育 > 教育8.7%
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸6.5%
歴史 > 伝記 > 個人伝記0.9%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
こちらには一人前いちにんまえ働かなくてもすむという安心ができ、向うにも一人前として取り扱うのが気の毒だという遠慮がある。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
子供の内は親のいうことばかり聞いておっても、段々一人前いちにんまえになって来るとインデペンデントというものは自然に発達して来る。
模倣と独立 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
実を云ふと僕にしても、他人の廡下ぶかには立たぬ位な、一人前いちにんまへ自惚うぬぼれは持たぬではない。
点心 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
さうして置いて、世話になる事は、もとより世話になるが、年を取つて一人前いちにんまへになつたから
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
一人前ひとりまえ何坪何合かの地面を与えて、この地面のうちでは寝るとも起きるとも勝手にせよと云うのが現今の文明である。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
せめて一人前ひとりまえ五円ずつも取ったら宜かろうと仰しゃいますが、それでは誰も寄席へおいでになる方がございません
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
いろ/\の抱負もさる事ながら、一人前ひとりまへに自分の口をのりすることが先決問題かと被存候ぞんぜられさふらふ
新らしき祖先 (新字旧仮名) / 相馬泰三(著)
『馬の様な咳を。ホホヽヽ。』と富江は笑つて、『誰がまた、那麽一寸法師さんを一人前ひとりまへの人待遇あつかひにするもんですか。』
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
「まだ一人前いちにんめえじゃねえ。——時にあの泰安さんは、どうして死んだっけな、御小僧さん」
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
けえる事も出来ず、それからまアやっとのこっ因幡町いなばちょうの棟梁のとけえ転がり込んだが、一人前いちにんめえ出来た仕事も身体が利かねえから宰取をして、今日始めて手伝てつでえに出て
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)