“いちにんまへ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一人前90.0%
壱人前10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「僕の身分みぶんは是からさきうなるかわからない。すくなくとも当分は一人前いちにんまへぢやない。半人前にもなれない。だから」と云ひよどんだ。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
あひなるべくは多治見たぢみへのして、陶器製造たうきせいざう模樣もやうまでで、滯在たいざいすくなくとも一週間いつしうかん旅費りよひとして、一人前いちにんまへ二十五兩にじふごりやうちうにおよばず、きりもちたつた一切ひときれづゝ。
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
時をぜになりとしてこれを換算せば、一秒を一毛に見積りて、壱人前いちにんまへ睡量ねぶりだかおよそ八時間を除きたる一日の正味十六時間は、実に金五円七拾六銭に相当す。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)