“注”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
61.5%
そそ18.7%
10.3%
そゝ4.4%
1.1%
つい0.5%
0.5%
すす0.4%
ちう0.4%
0.2%
(他:12)2.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“注”を含む作品のジャンル比率
文学 > 中国文学 > 小説 物語24.5%
文学 > 日本文学 > 小説 物語12.3%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)2.0%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
二合目で、今まで気がかなかった山中湖が、半分ほど見えて来た、室は無論人はいないが、それでも明けッ放しになっている。
雪中富士登山記 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
骨が折れて肉が破れるような痛みに包まれていた大異は、いつの間にか自分の体が小さな蟹のようになっているのに気がいた。
太虚司法伝 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
で、この増長天王にあらん限りの華麗と熱と、若々しさとほこりと、自分の精血せいけつそそごうとする意気をもった。
増長天王 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
家の主人は何と思いしにや、その淵に何荷なんがともなく熱湯をそそぎ入れなどしたりしが、何の効もなかりしとのことなり。
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
と、お三輪が湯をしに来合わせて、特に婦人客おんなきゃく背後うしろへ来て、きまりの悪そうに手をいた。
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
第九十二 ジャミヤプデン はカスタープデンの通りに玉子の黄身二つへ大匙二杯の砂糖を煉り混ぜて牛乳一合をします。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
この二を造れる威能ちからは、凡そ人たる者の受くるをうるかぎりの光をこと/″\そゝぎ入れたるなりと 四三—四五
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
みづ燃燒ねんしようもとそゝぐこと、ほのほけむりいでも何等なんら效果こうかがない。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
ざぶり水をけながら、見るともなしに、小窓の格子から田圃たんぼを見ると、月はの棟に上ったろう、影は見えぬが青田の白さ。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そ、その鉢にゃ水があればいがね、無くば座敷まで我慢さっせえまし、土瓶ののこりけて進ぜる。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「も一ツ」と今度は徳二郎がついでやつたのを女は又もや一呼吸ひといきに飮み干して月にむかつて酒氣をほつと吐いた。
少年の悲哀 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
少量せうりやうみづつい鐵瓶てつびんくのをかれまた凝然ぢつとしてつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
何か探そうとして机の抽斗ひきだしを開け、うちれてあッた年頃五十の上をゆく白髪たる老婦の写真にフト眼をめて
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
けれどまず第一に人の眼にまるのは夜目にも鮮明あざやかに若やいで見える一人で、言わずと知れた妙齢としごろ処女おとめ
武蔵野 (新字新仮名) / 山田美妙(著)
さてわれらこの日より星をすすぎて乳汁色ちちいろ
詩語としての日本語 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
些細ささいなことだけれども、一体貧窮刻苦の中に育った人の、文学士で玉司子爵夫人の恋婿でありながら、ちっとも小遣こづかいなどは気にしないので、持って来たとも覚えず、忘れて来たとも知らず、落したのか、紙入というものを持合さず、水をすすごうとして干杓ひしゃくを取ると、
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
酒つくる神とちうある三尺の鳥居のうへの紅梅の花
恋衣 (新字旧仮名) / 山川登美子増田雅子与謝野晶子(著)
あひなるべくは多治見たぢみへのして、陶器製造たうきせいざう模樣もやうまでで、滯在たいざいすくなくとも一週間いつしうかん旅費りよひとして、一人前いちにんまへ二十五兩にじふごりやうちうにおよばず、きりもちたつた一切ひときれづゝ。
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
主婦さんは例の冷し藥の土鍋に藥をけるらしく、
赤い鳥 (旧字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)
思想界には地平線的思想と称すべき者あり、常に人世アースの境域にのみ心をあつめ、社界を改良すと曰ひ、国家の福利を増すと曰ひ、民衆の意向を率ゆと曰ひ、きはめ尨雑ばうざつなる目的と希望の中に働らきつゝあり。
国民と思想 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
其時婆さんが漸く急須きうすに茶をれて持つて出た。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
すなはち辭理の見えがたきは、注を以ちて明にし、意況の解き易きは更にしるさず
はずみに乗せられて貫一は思はずうくるとひとし盈々なみなみそそがれて、下にも置れず一口附くるを見たる満枝が歓喜よろこび
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
二抱ふたかかへもある赤松の、幹両股ふたまたになりたる処に、一匹の黒猿昇りゐて、左手ゆんでに黒木の弓を持ち、右手めてに青竹の矢を採りて、なほ二の矢をつがへんとせしが。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
「それで帰らうと云ふんだな、帰り給へ。」とつぎ置きのビールを一息に呷つて、「君は帰る家があるから好い。僕は無い。」と唇に流れるしづくを平手でペツと拭いた。
茗荷畠 (新字旧仮名) / 真山青果(著)
胸痛きまでの悲しさ我事わがことのように鼻詰らせながら亭主に礼いておのが部屋へやもどれば、たちまち気がつくは床の間に二タ箱買ったる花漬はなづけ
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
昼は御恩賜おんめぐみかしらしかざせば我為わがための玉の冠、かりそめの立居たちいにもつけおちるをいと
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
こころとどめてく見れば、壁に写ッた影法師が、慄然ぶるぶるとばかり震えている。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
軍奉行、長崎四郎左衛門ノジヨウ、実検シケルニ、執筆十二人ニテ、昼夜三日ノ間モ、筆ヲカズ、死者ノ名ヲシルセリトゾ
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さてわれらこの日より星をスヽぎて乳汁色チヽイロ
詩語としての日本語 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
折ふし——降参ノ輩、チユウスルニイトマアラズ——の状だったが、親光といえば、東北の大族結城宗広の子である。またとない者だ。尊氏はすぐ大友にれてまいるようにと、いいつけた。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)