“不注意”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふちゅうい53.3%
ふちうい13.3%
てぬかり6.7%
ふちゆうい6.7%
よんぼり6.7%
わるい6.7%
ケヤーレス6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
老人ろうじん食料しょくりょうなしに旅をするような不注意ふちゅういな人ではなかった。かれは背中せなかにしょっていた背嚢はいのうから一かたまりのパンを出して、四きれにちぎった。
食物しよくもつことついて、すこかんじたことりますから貴婦人方あなたがた御噺おはないたしますが、いま宮本みやもとさんから、段々だん/\御噺おはなしがツて、兒護婦こもり不注意ふちういより、子供こども種々しゆ/″\もの
『いえ。』と叔父は対手の言葉をさへぎつて、『全く是方こちら不注意てぬかりから起つた事なんで、貴方あんたうらみる筋は些少ちつともごはせん。』とそれを言へば、先方さき猶々なほ/\痛み入る様子。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
はるからなつにかけてやまゆきえたころが、この山火事やまかじ一番いちばんおほときで、煙草たばこがらや、たきをしたひとのちよっとした不注意ふちゆういで、百年ひやくねんかゝつて出來上できあがつた森林しんりん數時間すうじかんもたゝないあひだ
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
「こら! 気ィつけ! 不注意よんぼり者!」「えらい済んまへん」「済まんで済む思てけつかんのか!」「へえ」権右衛門は五度も六度も頭を下げねばならなかった。
俗臭 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
「その網へかかる蝶や蜂は……蝶や蜂が不注意わるいからだ」
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
宮下君は失恋だと言うけれど、そんな根柢こんていの深いものでない。単に不注意ケヤーレス。ミステークだ。失恋でない証拠に手傷少々も負わない。
ロマンスと縁談 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)