“致”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いた68.1%
10.9%
いたし8.7%
いたす2.9%
2.2%
1.4%
いたさ0.7%
いたせ0.7%
いたひ0.7%
えた0.7%
おもむき0.7%
ささ0.7%
0.7%
イタ0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「それなら善は急げというから、明日あしたにも出立しゅったつしよう。」と、言いました。そしてその晩は、みんなで色々出立の用意をいたしました。
三人兄弟 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
若しちよくにしてなく、はんにしてれいならずんば、又是病なり。故に質を存せんと欲する者は先づすべからく理径明透して識量宏遠なるべし。
文芸鑑賞講座 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
... なかなかサッパリして美味おいしゅうございますよ」玉江嬢「ロールキャベツというものはちょいとやわらか美味おいしいものですがあれはどういたします」
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
つかはせなどとははゞかりながらあまりなる御差※おさしづなり我々隱居いんきよいたすよりは又七を離縁りえんいたすはうかへつて家の都合つがふなりと申ければ長兵衞是を聞夫は何分聞こえぬろんなり下女に
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「まーとう/\。ほんまに憎らしいのは其あまやつどすえなー、わたしなら死んでも其家を動いてやりややしませんで、」
夜汽車 (新字旧仮名) / 尾崎放哉(著)
家は狭いし道具はすくないし、何事も足らぬがちで私は何となく鼻がつかえるような気がたしました。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
右の如く書取かきとり差出さしいだし候に付大岡殿とくと一覽いたされ追々吟味に及ぶ兩人共吟味ちう揚屋入あがりやいり申付ると申渡され夫よりみぎ書面を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
上げおそれながらせがれ惣内夫婦を殺せし者九助より外には御座なく其わけと申は先悴惣内が女房里は九助よりも申上し通り同人の先さいに御座候處九助儀只今の妻節と密通みつつういたせ居し故私し共おや子を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
妙「お師匠ひひょうはん何んひゃか深川辺ふかかわへんの者やとひゅうて、十八九ひゅうはッふになる娘で御座おはえまふが、誠に因縁ひんねんが悪いはら、尼に成りたいと申ひて来まひたが、如何いかゞいたひまひょう」
林「へえ有難ありがてえ是れは……ひえ頂戴えたしやす……有難え、まアまるで夢見たような話だという事さ、おけくさん本当にお前さん、私が此処こゝへ奉公に来た時から、ほんに思って居るよ」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
日本の油畫ではややふるくは久米氏の稻村の畫、山本森之助氏の山麓の農家の畫、それから一昨年かの白馬會の跡見泰氏の田圃の畫の外にはかう云ふおもむきを寫したのは見ない。
海郷風物記 (旧字旧仮名) / 木下杢太郎(著)
(七) 子夏しか曰く、さかしきをとうと(尊)び、色をあなど(軽易)り、父母につかえてく其の力をつくし、君につかえて能く其の身をささげ、朋友と交わりものいいてまことあらば、未だ学ばずというといえど
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
○真に自分と合一し得た者を得たと云う点に於て、自分は、罪と罰の、ロージャを羨む。
「禰宜様宮田」創作メモ (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
凡隊中所費シヨヒ銭糧センリヤウ 其自営ジエイノ功ニ取ル亦互ニ相分配ブンハイシ 私スル所アル勿レ 若アゲテコトヲヨウタラ 或ハ学料ガクリヤウ欠乏ケツボウイタストキハ隊長建議ケンギシ 出碕シユツキ官ノ給弁キウベン
海援隊約規 (新字旧仮名) / 坂本竜馬(著)