“筆致”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひっち50.0%
ひつち33.3%
ふでつき16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
余は書においては皆無鑒識かいむかんしきのない男だが、平生から、黄檗おうばく高泉和尚こうせんおしょう筆致ひっちを愛している。隠元いんげん即非そくひ木庵もくあんもそれぞれに面白味はあるが、高泉こうせんの字が一番蒼勁そうけいでしかも雅馴がじゅんである。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
筆致ひつちたしかなてん全體ぜんたいき/\してゐるところ、じつにこれがそんなふる一萬年前いちまんねんぜんにもちか時代じだい出來できたものであらうかと、たれうたがふのもむりはありません。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
画像の初めから終りへかけて、次から次へと細かく冴えて行っているその筆致ふでつきを見てもわかる。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)