“確”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たしか33.9%
しか21.8%
しっか14.1%
たし9.6%
しっ6.7%
しつか6.2%
2.4%
かた2.4%
しつ1.4%
かく1.1%
0.1%
タシ0.1%
タシカ0.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
特に此日は連日の雨で、洞底に溜り水が多く、深い所は股を浸す程である上に、骨に徹する冷さなので、其処まで行ってたしかめる勇気は出なかった。
春の大方山 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
私はちょっと立ち留まって考えた上、「なるほど方角は樺太かばふとの方がたしかなようだ」と云いながら、また指定された入口の方へ引き返した。
硝子戸の中 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
うちの様子をうかがふに、ただ暗うしてしかとは知れねど、奥まりたるかたよりいびきの声高くれて、地軸の鳴るかと疑はる。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
博士も大分心配せられてかたわらを去らずに付き切り、その内にドクトルが出て来られてしかとは分らんけれども、これはチスター熱に違いない。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
職業は職業として理解してしっかりそこで腰を据えて新領野をひろげるように独創性や機智を発揮しようという気にはならないのが普通だと見られる。
若い娘の倫理 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
この時、多四郎は右の手をまた懐中ふところへ差し込んだが何かしっかりと握ったらしい。と、じっと眼を据えて権九郎の背中を睨んだものである。
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
三時になつて一同引上げる事になつた。門を出た時、半分以上は顔をあかくしてゐた。中にも足元のたしかでない程に酔つたのは目賀田であつた。
(新字旧仮名) / 石川啄木(著)
「わたしはユッセルへ、おまえの話の真偽しんぎたしかめさせにやる」とかれは言った。「幸いそれが真実しんじつなら、あしたは放免してやる」
しっかりと自分の足で、この大地を踏まえて行く生活! 今まで項垂うなだれて、唖のような意趣に唇を噛んでいた女性は、彼女の頭を持ち上げた。
概念と心其もの (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
岩「貴方どんなに心配したか知れません、お隣のお客様お三方がお出で下すって、結構なお薬を戴き治まりが着いたのでございます、しっかり遊ばせ」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
見ると、なか/\の良いきりやうです。年の頃は、二十二三にもなるでせうか、身なりもいやしくは無く、物言ひも上品にしつかりして居ります。
はるたといつては莞爾につこりなにたといつては莞爾につこり元来ぐわんらいがあまりしつかりしたあたまでないのだ。
白刃一閃、そこを藤吉、足を上げて蹴る、起きる、暗いから所在ありかもよくは解らないが、猛然と跳りかかったら、運よくかと抱きついた。
心持照れ臭さげにしながらも、盛子は快活などこか家庭的なつかりさといつた風なものを現して、この一日造りの漁師達を眺めた。
医師高間房一氏 (新字旧仮名) / 田畑修一郎(著)
火事の起こったのは粗相であろうし、本当に山影宗三郎様は、浅間の社地で太郎丸の徒党に、取り囲まれているに相違ないと、かたく信じているのであった。
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
千恵はさうした気性をお母さまから受けついで、そればかりかその善いことをかたく信じさへして、おかげで少女時代を快活に満ち足りて過ごしてまゐりました。
死児変相 (新字旧仮名) / 神西清(著)
ナニ八十になつても九十になつても生きてる人は生きてます、死にたいからつて死なれるものぢやないからしつかりしてなくツちやア。
黄金餅 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
それから、うあつても家出をせぬといふ一札を書くこと。……これだけをしつかり約束せんと、今度といふ今度は家の敷居またがせん。
鱧の皮 (新字旧仮名) / 上司小剣(著)
その末の弟の王かくというのは大酒飲みの乱暴で、亡き兄の妻や幼な児をさんざんに苦しめるのであるが、どうにも抑え付けようがないので、一家は我慢に我慢して日を送っていた。
これらの学者のいう説にはなんらかくたる根拠こんきょはなく、ただ外からた想像説でしかない。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
実は、あっしは姐御、詰りお由さんに想いを掛けていたのです。で、幾度も気を引いて見ましたが、なかなか思うようにはなりませんので、あの日、灯が点くと間も無くお由さんが泊り掛けで根岸へ行ったと聞きましたので、あっしは根岸の家の番地を人知れずしかめて、お由さんの後を追って行きました。
白蛇の死 (新字新仮名) / 海野十三(著)
此語根たしは可なり古いもので「タシか」系統のたしとは、別に展びて来たものらしい。
方言 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
巷説カウセツ多端タタン、ソノ首ヲ見ザレバタシカメ難シトイヘドモ、滅亡ノ条勿論歟モチロンカ
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)