“速”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すみやか28.6%
すみや26.4%
はや26.4%
すみ8.8%
そく1.3%
まね1.3%
さと0.9%
すぐ0.9%
はよ0.4%
0.4%
すばや0.4%
0.4%
0.4%
はえ0.4%
はやき0.4%
はやく0.4%
ばや0.4%
まだき0.4%
スミヤカ0.4%
スム0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
果して然らば、たゞに国体を維持し、外夷の軽侮を絶つのみならず、天下之士、朝廷改過のすみやかなるに悦服し、斬奸の挙も亦あとを絶たむ。
津下四郎左衛門 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
私は聡明と沈着とを備えられた婦人たちが、この普通選挙運動について、各自の意見と態度とをすみやかに一定して頂きたいと思います。
婦人も参政権を要求す (新字新仮名) / 与謝野晶子(著)
やまうえへとつづいているみちは、かすかにくさむらのなかえていました。そして、やまいただき灰色はいいろくもって、雲脚くもあしが、はやかったのです。
谷にうたう女 (新字新仮名) / 小川未明(著)
この教え方は、道も長いし、迂遠うえんなようであるが、落ちつく処へ落ち附くとかえって歩みはすみやかで、どんどんと捗取はかどるのであります。
だが大事にいたらずむことはたしかだ、と金太郎は、そく度を増してゆく自轉車の上で、何の問題を解くときのやうに冷せいすい理した。
坂道 (旧字旧仮名) / 新美南吉(著)
他方には末広重恭、杉田定一、栗原亮一らの諸氏ありて政論のために禍をまねきたること一、二回に止まらず。
近時政論考 (新字新仮名) / 陸羯南(著)
美くしさと云うものはどんな物にでもひそんで居る、その表面には出て居ないながらも尊い美くしさをさとく感じる事の出来ないのは一生のちには半分位損をする。
千世子(二) (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
その相談はすぐに成立って、清吉は六月の某日青葉の薫る頃に故郷に暇乞いとまごいをして、一人の四十格好の男にれられて、西東も知らない都の空へ旅立をした。
蝋人形 (新字新仮名) / 小川未明(著)
御大切おたいせつなおしなゆえ、粗相そそうがあってはならんよって、はようおかえもうすが上分別じょうふんべつと、おもってさんじました」
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
そんなにして養育そだてて貰ッても露程も有難いと思ッてないそうで、この頃じゃ一口いう二口目にゃぐ悪たれ口だ。マなんたら因果でこんな邪見な子を持ッたかと思うとシミジミ悲しくなりますワ
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
その時、谷の中央なかほど轟然ごうぜんたる響きがとどろいた。二道の火気が空に向かって矢のようにすばやく飛んで行った。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
くやしかも、く來まさず。吾は黄泉戸喫よもつへぐひ一一しつ。然れども愛しき我が汝兄なせの命、入り來ませることかしこし。かれ還りなむを。しまらく黄泉神よもつかみあげつらはむ。
成る限り大切だいじを取って極々の内密ないないに、しかも出来るだけよう下手人を探し出せと言う大目付からの御内達で、お係りのお目付、松倉十内どんも往生、垂れ冠って御座る。
何しろおれは間違まちげえをするなあ悪魔みてえにはええんだからな。そしておれが間違まちげえをやらかす時にゃ、きっと鉛弾丸だまでやるんだからな。さあ、もうやって来い。
(冬は日南の方をめぐるゆゑ北国はます/\寒し、家の内といへども北は寒く南はあたゝかなると同じ道理也)我国初雪はつゆきる事おそきはやきとは、其年そのとし気運きうん寒暖かんだんにつれてひとしからずといへども
... はやくして出来ます」小山の妻君「市中で売っている西洋菓子は大概シュークリームにケーキ類にターツ類とまっているようですが買ったターツの悪い品は脂濃あぶらっこくってモチモチして胸に持っていけませんね」
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
花を捧げて足ばや木橋きばしをよぎる
無題 (新字旧仮名) / 富永太郎(著)
二日ばかりありてえんもとにあやしき者の声にて、「猶其の仏供の撤下物侍おろしはべりなん」と云へば、「如何でまだきには」といらふるを、何の言ふにかあらんと立ち出でて見れば
濫僧考補遺 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
メイ終ッテスミヤカ清浄土ショウジョウドニ入レ善信ゼンシン善信、真ノ菩薩ボサツ
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
スムやけく返し給はね。
相聞の発達 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)