“速”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
すみやか29.0%
すみや26.6%
はや26.6%
すみ8.2%
そく1.4%
まね1.4%
さと1.0%
0.5%
すぐ0.5%
すばや0.5%
(他:9)4.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かゝるなりはひする女子の習として、財を獲ること多しといへども、隨ひて得れば隨ひて散じ、暮年の計をおもはねば、その落魄もいとすみやかなり。
おお釣鐘と白拍子と、飛ぶ、落つる、入違いれちがいに、一矢ひとやすみやかに抜取りまして、虚空こくうを一飛びに飛返ってござる。
多神教 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
おもうに、本校の目的たる、学生諸君をしてすみやかに真正の学問を得せしめ、早くこれを実際に応用せしめんと欲するに在るのみ(謹聴、拍手)。
祝東京専門学校之開校 (新字新仮名) / 小野梓(著)
蟠「あゝ返しますとも、ほかならぬ文治郎殿がおいでになったことだから、あいと二つ返事で返さなければならぬ、すみやかにお返し申します」
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
翌日、李陵りりょう韓延年かんえんねんすみやかにくだれと疾呼しっこしつつ、胡軍の最精鋭は、黄白のを目ざして襲いかかった。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
問いに対する答えのすみやかなること、応変自由なること、鐘の撞木しゅもくに鳴るごとく、木霊こだまの音を返すがごとく、活溌かっぱつ
鯉魚 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
廊下ろうかはしひと足音あしおともたゞならずはやい、濱島はまじまむかしから沈着ちんちやくひと
賃錢ちんせんによつて土地とちふかくもあさくもはやくもおそくも仕上しあげることをつてた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
奥山おくやま真木まき板戸いたどおとはやいもがあたりのしも宿ぬ 〔巻十一・二六一六〕 作者不詳
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
それから一週間ばかり経って後のある日、開墾の方が予定よりもずっとすみやかに進んだことのお祝いを兼ねて、慰労の催しをすることがありました。
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
ことに小幡城は、小牧から出て来たときも、ひき揚げにも、ここが家康の完全なる前線基地となって、その進退を、頗るすみやかにさせたのであった。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
新しく計画した生活上のプロットが既に目睫もくしょうに迫っている折からだったので、この行程は最もすみやかに処置して来なければならなかった。
ゼーロン (新字新仮名) / 牧野信一(著)
兩足をもう一度ペタルにのせてそく度をせい御しようとしたが、ペタルの囘轉は速さを増すばかりで金太郎の足をせつけない。
坂道 (旧字旧仮名) / 新美南吉(著)
自轉車が加そく度で走り出し、從つてペタルが速く囘轉しはじめたので、うつかりしてゐて足をはなしたものらしい。
坂道 (旧字旧仮名) / 新美南吉(著)
陣十郎ははじめて驚き、前へ二間ほどそくに飛び、そこでヒラリと振り返って見た。
剣侠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
他方には末広重恭、杉田定一、栗原亮一らの諸氏ありて政論のために禍をまねきたること一、二回に止まらず。
近時政論考 (新字新仮名) / 陸羯南(著)
こういう悲惨な運命をまねいたのは畢竟美妙自身の罪であったが、身から出たさびであったにしても、日本の新文体の創始者に対して天才の一失を寛容しなかった社会は実に残忍である。
美妙斎美妙 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
我国の古諺こげんに曰く。まねかざる客は韃靼人だつたんじんよりもまると。鱷は縦令たとへ落涙すとも、胃中の寄住者を如何いかんともする事能はざるなり。寄住者は永久に退去するをがへんぜざるものゝ如し。
美くしさと云うものはどんな物にでもひそんで居る、その表面には出て居ないながらも尊い美くしさをさとく感じる事の出来ないのは一生のちには半分位損をする。
千世子(二) (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
さとくないからなんですよ。
千世子(三) (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
そんなにして養育そだてて貰ッても露程も有難いと思ッてないそうで、この頃じゃ一口いう二口目にゃぐ悪たれ口だ。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
汽車を待つ二三時間はすぐつた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
二道の火気が空に向かって矢のようにすばやく飛んで行った。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
ここに伊耶那美の命の答へたまはく、「くやしかも、く來まさず。吾は黄泉戸喫よもつへぐひ一一しつ。然れども愛しき我が汝兄なせの命、入り來ませることかしこし。かれ還りなむを。しまらく黄泉神よもつかみあげつらはむ。我をな視たまひそ」と
まかり間違うて大公儀の耳にでもそげな事が入ったなら、直ぐさま、黒田五十五万石のお納戸の信用に差響いて来るやら知れぬ話じゃけに、成る限り大切だいじを取って極々の内密ないないに、しかも出来るだけよう下手人を探し出せと言う大目付からの御内達で、お係りのお目付、松倉十内どんも往生、垂れ冠って御座る。
「並足で来るんだぞ。いいか? それからもしお前がその鞍にピストル袋をつけてるんなら、手をそいつの近くへやるのをおれに見せねえようにしろよ。何しろおれは間違まちげえをするなあ悪魔みてえにはええんだからな。そしておれが間違まちげえをやらかす時にゃ、きっと鉛弾丸だまでやるんだからな。さあ、もうやって来い。」
(冬は日南の方をめぐるゆゑ北国はます/\寒し、家の内といへども北は寒く南はあたゝかなると同じ道理也)我国初雪はつゆきる事おそきはやきとは、其年そのとし気運きうん寒暖かんだんにつれてひとしからずといへども、およそ初雪は九月のすゑ十月のはじめにあり。
その底へ今のペースを敷いて林檎の水気を切って入れてまたペースを上へ被せてテンピの中で四十分間焼きます。市中ではよく小さいターツを売っていますがあれならモット時間をはやくして出来ます」小山の妻君「市中で売っている西洋菓子は大概シュークリームにケーキ類にターツ類とまっているようですが買ったターツの悪い品は脂濃あぶらっこくってモチモチして胸に持っていけませんね」お登和嬢「あれはラードでペースをこしらえるからでしょう。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
「まだたばかりじゃ。そこまでけばぐにわかろう。たじろいでいるときではない。はよう。はよう」
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
御大切おたいせつなおしなゆえ、粗相そそうがあってはならんよって、はようおかえもうすが上分別じょうふんべつと、おもってさんじました」
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
花を捧げて足ばや木橋きばしをよぎる
無題 (新字旧仮名) / 富永太郎(著)
二日ばかりありてえんもとにあやしき者の声にて、「猶其の仏供の撤下物侍おろしはべりなん」と云へば、「如何でまだきには」といらふるを、何の言ふにかあらんと立ち出でて見れば
濫僧考補遺 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
大君の命畏み、さしなみの国にいでます、はしきやし我がの君を、かけまくもゆゝし畏し、スミ現人神アラヒトガミの、舟のにうしはき給ひ、着き給はむ島の崎々、より給はむ磯の崎々、荒き波 風に遭はせず、つゝみなく、病あらせず、スムやけく返し給はね。
相聞の発達 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)