“速歩”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はやあし57.1%
そくほ28.6%
トロット14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
黄昏、時々お饒舌しゃべりな雲が速歩はやあしで窓を通つて行くのですが、私の胃の腑にも柔かな饒舌が其の時うとうとと居睡りに耽つてゐるのです。
帆影 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
多分馬の前脚まえあしをとってつけたものと思いますが、スペイン速歩そくほとか言う妙技を演じ得る逸足いっそくならば、前脚で物を蹴るくらいの変り芸もするか知れず、それとても湯浅少佐ゆあさしょうさあたりが乗るのでなければ
馬の脚 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
二、三町ばかり、軽い速歩トロットで進むと、眼下に新しい景色がひらける。それは小浅間の鬼押出しと呼ばれている、流れ出した熔岩のかたまった焼石の原である。
貞操問答 (新字新仮名) / 菊池寛(著)