“速力”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そくりょく42.3%
スピード26.9%
そくりよく11.5%
はやさ7.7%
あし3.8%
そくど3.8%
スピイド3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また、あるときは、この氷山ひょうざんが、まるで蒸気機関じょうききかんのついているこおりふねのように、おそろしい速力そくりょくで、まえはしってゆくこともありました。
幽霊船 (新字新仮名) / 小川未明(著)
いったい短気な人は速力スピードが気に入るのだから何でも手っ取り早く先手を打って、先に望むことをしてやればよろこぶものだ。
良人教育十四種 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
かくもおどろくべき速力そくりよくいうするのはまつたてい形體けいたいと、蒸氣力じようきりよくよりも電氣力でんきりよくよりも數十倍すうじふばい強烈きようれつなる動力どうりよくによることうたがひれぬが
不思議に思って眼をあけると、不思議※ 不思議※ 助手が教えてくれたように、春風に鳥の毛が散っているくらいの速力はやさで、そろそろと下降しているのだ。
月世界跋渉記 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
「そんなに速力あしの出る馬をどこから手に入れることが出来たのだ。」
艸木虫魚 (新字新仮名) / 薄田泣菫(著)
最初右舷の遥か前方に、黒い小さな船影がポツンと現れたかと思うと、見る見る大きく、捕鯨船となって、その鯨群を発見みつけてか、素晴らしい速力そくどで潮の林へ船首を向けて行った。
動かぬ鯨群 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
彼はいま去っていった龍介君たちのボートを見送る間もなく、岸にもやってあった小型のモータアボートに飛び乗ると、むちゃくちゃな速力スピイドで沖へ向かった。
危し‼ 潜水艦の秘密 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)