“疑”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うたが37.5%
うたがい29.5%
うたぐ19.6%
うたがひ8.3%
うた2.1%
うたがは0.3%
あや0.3%
あやし0.3%
うたか0.3%
うたがっ0.3%
うたがふ0.3%
うたがわ0.3%
うたげ0.3%
0.3%
じっ0.3%
ウタガ0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どるめんといふも、いしつくゑといふ意味いみ言葉ことばであります。このてーぶるのした人間にんげんはうむつたので、これはうたがひもなくはかであります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
われらのいはゆる理窟に、理窟なりや否やのうたがいありとの事なれども、理窟なりや否やは知識上の事なれば疑問となるまでの価値なし。
人々に答ふ (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
「そこでその……また同じような用でね……」ラスコーリニコフは老婆のうたぐり深さに驚き、いささかうろたえ気味でことばを続けた。
「その殺された甚助の後を追つて、出て行つたお前さんにもうたがひが掛からずには濟むまい。もう少し前後の樣子を話して貰へまいか」
開かんとす此旨このむね一同心得よと宣告のりしめさるゝに此方の者は思ひ依ざる人殺しもかねうたがひ居たりしに元益親子は進み出庄兵衞を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
罪せずいはんや罪のうたがはしきは輕くしやうの疑しきは重くすと是賞を重んじ罪をかるくする事の理なり其方共が吟味ぎんみは定めて九助の衣類のすそそみたると鼻紙はながみ入の落てありしとを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
深い眼睫まつげの奥から、ヴィーナスはけるばかりに見詰められている。ひややかなる石膏せっこうの暖まるほど、まろ乳首ちくびの、呼吸につれて、かすかに動くかとあやしまるるほど、女はひとみらしている。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
生きこゆるかとあやしまる。
大忠だいちう(九〇)拂辭ふつじするところく、(九一)悟言ごげん(九二)撃排げきはいするところく、すなはのちその辯知べんちぶ。親近しんきんせられてうたかはれず・(九三)これくすを所以ゆゑんなり
所が清水はドウも怖くてわれない、不意ふいと捕まえられて首をられるのではなかろうかとおもって真実がかれない。一応はただ知らぬと答えたれども、薩摩の方では中々うたがって居る様子。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
およそ女性の及ぼす勢力はいつの時代にも侮るべからざるものなり、別して所謂紳士風ゼントルマンシップなる者を形成するには、偉大なる勢力ある事うたがふべからず。
徳川氏時代の平民的理想 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
御常は昔からふとじしの女であった。今見る御常も依然として肥っていた。どっちかというと、昔よりも今の方がかえって肥っていはしまいかとうたがわれる位であった。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「そんならいってえ、何を証拠たてに、お藤さんにうたげえをかけたんですい?」
さればと謂ツて、ナンセンスといふ方では無い。相おうに苦勞もあれば、また女性のまぬがれぬ苦勞性のとこもある。無垢むくか何うか、其れは假りに問として置くとして、左程さほど濁つた女で無いのは確だ。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
無人はきびしい眼光をじっと安兵衛の顔に射向けた。満々たる不平が、すこし茶いろなひとみの底から燃えている。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
コレラ一万イチマン正直ショウジキ、シカモ、バカ、ウタガウコトサエラヌヨワヤサシキモノ、キミヲ畏敬イケイシ、キミノ五百枚ゴヒャクマイ精進ショウジンタマシイユルガゴトオドロキ、ハネキテ、兵古帯ヘコオビズルズルキズリナガラ書店ショテンケツケ
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)