“狐疑”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こぎ91.9%
うたがひ5.4%
うたぐり2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
歳子はさすがに狐疑こぎした。「これはどういふ青年なのであらう。兄がこの近所に学校の後輩の家があるといつたが、大方それだらうか。」
夏の夜の夢 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
何と云ふ譯もないが、西山の厭な態度と、眼鏡越の狐疑うたがひ深い目付きとが、怎しても菊池君と調和しない樣な氣がするので。
菊池君 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
『君等ア薄野すゝきの(遊廓)に行くんぢやないのか?』と狐疑うたぐり深い目付をした。
札幌 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)