菊池君きくちくん
私が釧路の新聞へ行つたのは、恰度一月下旬の事、寒さの一番酷しい時で、華氏寒暖計が毎朝零下二十度から三十度までの間を昇降して居た。停車場から宿屋まで、僅か一町足らずの間に、夜風の冷に頥を埋めた首卷が、呼氣の濕氣で眞白に凍つた。翌朝目を覺ました …
作品に特徴的な語句
うそ 父親やぢ ぢや くれゑ たつ ちゞま 以前このまへ いけ 機會きつかけ はず あげ くは 入交いりまぜ 醜女ぶをんな おのづ 滑稽をかしな おび 冒頭あたま 先方あつち いら 一日ついたち 飛沫とばちり よく ほんと かは 普通たゞ 日光ひざし もう 手巾はんかち 彼方あつち たつた 入交いりこ きり 引被ひつか 平生いつ そゝの うつす さわ 素破すつぱ 旅館やどや 擧動やうす 揶揄からかは 昨夜よべ 普通あたりまへ ダース 此方こつち 武士さむらひ さま 意外とんだ 悠然ゆつたり なまけ 眞實ほんと 媒介とりもち 秋波いろめ 職務しごと なまめ おつ 不拘かゝわらず あや 可笑をかし 醜女みたくなし 不可いかん ひけ とも 全然すつかり 伏臥うつぶ 明瞭はつきり 一生いつしよ くわだ 雜然ごつちや ほん さをさ また 雀躍こをどり 淡白あつさり 凝然ぢつ 何方どつち 階段はしご 悠暢ゆつたり 恍惚うつとり 滑稽おどけ 怨言うらみ 濕氣しめりけ くす 平生ふだん ちつ きび わし ちゞ 貴君あんた 乾涸ひからび
題名が同じ作品
菊池君 (新字旧仮名)石川啄木 (著)