“爲”のいろいろな読み方と例文
新字:為
読み方割合
ため23.0%
な19.7%
し17.2%
す11.9%
た10.2%
せ7.8%
さ2.9%
つく1.2%
する0.8%
なす0.8%
タ0.8%
せん0.4%
なさ0.4%
なし0.4%
なせ0.4%
させ0.4%
しよ0.4%
せゐ0.4%
やつ0.4%
わざ0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今(いま)ぞ廿日(はつか)の月(つき)面(おも)かげ霞(かす)んで、さし昇(のぼ)る庭(には)に木立(こだち)おぼろおぼろと暗(くら)く、似(に)たりや孤徽殿(こきでん)の細殿口(ほそどのぐち)、敏(さとし)が爲(ため)には若(し)くものもなき時(とき)ぞかし。
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
彼(か)の(四三)三晉(しん)の兵(へい)は、素(もと)(四四)悍勇(かんゆう)にして齊(せい)を輕(かろ)んじ、齊(せい)を號(がう)して怯(けふ)と爲(な)す。善(よ)く戰(たたか)ふ者(もの)は(四五)其勢(そのいきほひ)に因(よ)つて之(これ)を利導(りだう)す。
それで他國(たこく)の立派(りつぱ)な堂々(だう/\)たる小學校(せうがくかう)に居(ゐ)て急(きふ)に其樣(そんな)見(み)すぼらしい學校(がくかう)に來(き)た僕(ぼく)は子供心(こどもごころ)にも決(けつ)して愉快(ゆくわい)な心地(こゝち)は爲(し)なかつたのです。
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
一箇人としては、無意識な、充(つま)らん動物だけれども、爲(す)る仕事は立派だ……少くとも、此の學校に取ツては無くてはならん人物だ。
解剖室 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
と言葉(ことば)やさしく愛兒(あいじ)の房々(ふさ/″\)せる頭髮(かみのけ)に玉(たま)のやうなる頬(ほゝ)をすり寄(よ)せて、餘念(よねん)もなく物語(ものがた)る、これが夫人(ふじん)の爲(た)めには、唯一(ゆいいつ)の慰(なぐさみ)であらう。
かしこに人の住まざる家なく、室(しつ)の内にて爲(せ)らるゝことを教へんとてサルダナパロの來れることもあらざりき 一〇六—一〇八
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
ミハイル、アウエリヤヌヰチも猶且(やはり)、初中終(しよつちゆう)、アンドレイ、エヒミチを訪問(たづ)ねて來(き)て、氣晴(きばらし)を爲(さ)せることが自分(じぶん)の義務(ぎむ)と心得(こゝろえ)てゐる。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
因つて疑(うたが)ふ、孔子泰山(たいざん)の歌、後人假託(かたく)之を爲(つく)れるならん。檀弓(だんぐう)の信じ叵(がた)きこと此の類多し。聖人を尊ばんと欲して、却(かへ)つて之が累(るゐ)を爲せり。
剥出し吠付(ほえつく)にぞお菊は驚き思はずも裏口の障子を引明(ひきあけ)駈込(かけこま)んと爲(する)に臺所に居たる男共見咎(みとが)め誰だ/\と言ながら立出窶然(みすぼらし)き姿を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ヨスエの名いはるゝや、我は忽ち一の光の十字架を傳ひて動くを見たり、げに言(いふ)と爲(なす)といづれの先なりしやを知らず 三七—三九
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
女鳥(メトリ)の わがおほきみの織(オロ)す機。誰(タ)が爲(タ)ねろかも——、御存じ及びでおざりませうなう。昔、かう、機殿(ハタドノ)の牕からのぞきこうで、問はれたお方樣がおざりましたつけ。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫、釈迢空(著)
そつとさし置たち出しが又立もどり熟眠(うまひ)せし其顏熟々(つく/″\)打ながめ偶々(たま/\)此世で親と子に成し縁(えに)しも斯ばかり薄(うす)き契(ちぎ)りぞ情なし然ど汝(なんぢ)を抱へては親子が畢(つひ)に餓(う)ゑ死に外に爲(せん)術(すべ)なきまゝに可愛(いとし)我が子を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
立(たち)賤(いやし)き渡世は致せども然樣な惡事は少しも爲(なさ)ず善か惡かは明日出て聞給(きゝたま)へと平氣の挨拶なれば勘兵衞是非(ぜひ)なく受書(うけがき)を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
爲(なし)居(ゐ)たり然るに此時江戸へ出訴(しゆつそ)の事組頭(くみがしら)出府致すべき處種々(いろ/\)取込(とりこみ)のことあるにより飛脚(ひきやく)を村方より立ると云を九助は聞込何卒私(わたく)しを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
殘らず話し又(また)此頃(このごろ)湯屋(ゆや)にて惡口(あくこう)されし事如何にも殘念に存て斯々は爲(なせ)ど盜みに入りしには非ずと申ければ是を聞て皆々(みな/\)三郎兵衞は人に非ずと憎(にく)み四郎右衞門を憫然(あはれ)に思ひて町内申合(あはせ)無盡(むじん)を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
爲(させ)るが能(よき)ゆゑ箇樣々々(かやう/\)の結納(ゆひなふ)造(つく)り明日遞與(わたし)て變改(へんがい)なき樣致してと云れて忠兵衞心(こゝろ)を得(え)つ主個(あるじ)が前を退(まが)ると其まゝ長三郎が部屋へ行(ゆ)き先方がこと兩親(りやうしん)がこと萬事上首尾(じやうしゆび)なるよしを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
けれど爲(しよ)うことなしに眠(ねむ)るのはあたら一生涯(しやうがい)の一部分(ぶゝん)をたゞで失(な)くすやうな氣がして頗(すこぶ)る不愉快(ふゆくわい)に感(かん)ずる、處(ところ)が今(いま)の場合(ばあひ)、如何(いかん)とも爲(し)がたい、眼(め)の閉(とづ)るに任(ま)かして置(お)いた。
湯ヶ原ゆき (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
彼(かれ)は前(まへ)のやうに八時(じ)に起(お)きて、茶(ちや)の後(のち)は直(すぐ)に書物(しよもつ)を樂(たの)しんで讀(よ)んでゐたが、此(こ)の頃(ごろ)は新(あたら)しい書物(しよもつ)も買(か)へぬので、古本計(ふるほんばか)り讀(よ)んでゐる爲(せゐ)か、以前程(いぜんほど)には興味(きようみ)を感(かん)ぜぬ。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
夫ぢやア爲(やつ)て下さるか如何(いかに)も吾儕(われ)がことを構(かま)へ爲(し)て見せようが此姿(すがた)では如何(どう)も斯(かう)も詮方(しかた)がねへ付ては身姿(みなり)を拵(こせへ)るだけ金をば五兩貸てくれ。
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
臣(やつこ)安萬侶(やすまろ)二言(まを)さく、それ混元既に凝りしかども、氣象いまだ敦(あつ)からざりしとき、名も無く爲(わざ)も無く、誰かその形を知らむ三。