“熟々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つくづく37.1%
つく/″\30.0%
つらつら12.9%
つら/\7.1%
よく/\4.3%
しみじみ2.9%
しけじけ1.4%
しけ/″\1.4%
しみ/″\1.4%
つくつく1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
思想の宣伝でっ付けてやるのだと予々かねがね言って居て、随分自分も御説教を聞かされたものだ。夫でも虐待には熟々つくづくやり切れぬと見えて
監獄部屋 (新字新仮名) / 羽志主水(著)
我も昔一たびかの女を見きと覺ゆ。若し其人ならば、猶太教徒にあらずして加特力教徒なること疑なし。汝も熟々つく/″\彼姿を見しならん。
何か探そうとして机の抽斗ひきだしを開け、うちれてあッた年頃五十の上をゆく白髪たる老婦の写真にフト眼をめて、我にもなく熟々つらつらながめ入ッた。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
熟々つら/\かんがふるにてんとんびありて油揚あぶらげをさらひ土鼠もぐらもちありて蚯蚓みゝずくら目出度めでたなか人間にんげん一日いちにちあくせくとはたらきてひかぬるが今日けふ此頃このごろ世智辛せちがら生涯しやうがいなり。
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)
と手に取上げて熟々よく/\見ると、唐真鍮とうしんちゅう金色かねいろびて見えまする。が、深彫ふかぼりで、小日向服部坂深見新左衞門二男新吉、と彫付けてある故
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
行場ゆきばがないから、熟々しみじみ拝見をしましたよ、……まぶしい事でございました。」
第二菎蒻本 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
トいう娘の顔をお政は熟々しけじけ目守みつめて
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
志「萩原君、君を嬢様が先刻さっきから熟々しけ/″\と見ておりますよ、梅の花を見るふりをしていても、眼のたままる此方こちらを見ているよ、今日はとんと君に蹴られたね」
めぐまれ其後五ヶ年の後九助江戸より歸國のせつ藤八方へ一ぱく致せし時私しも藤八方に居不思議に再會さいくわい仕つりしかど其節は途中とちうにて胡麻灰ごまのはひに出合九助難儀なんぎ致す趣意おもむきに付金子のことに心つかひ仕つり居り先年の禮さへ熟々しみ/″\申候間合まあひ御座なく候まゝ不義など致し候事は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
こうなって見ると、浮世は夢の如しとはく言ったものだと熟々つくつく思う。成程人の一生は夢で、而も夢中に夢とは思わない、覚めてのち其と気が附く。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)