“熟々”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
つくづく38.1%
つく/″\30.2%
つらつら14.3%
つら/\6.3%
しみじみ3.2%
よく/\3.2%
しけじけ1.6%
しけ/″\1.6%
つくつく1.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“熟々”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸21.0%
社会科学 > 教育 > 大学・高等・専門教育・学術行政11.8%
文学 > 日本文学 > 小説 物語1.2%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
彼女は熟々つくづく持彦の顔を見ながら、半ば恍惚こうこつとした半ばは感銘ただならぬふうに、あきれたようにいった。
花桐 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
其子の家に滞留中此田川のくろを歩いて、熟々つくづくと水を眺め、喟然きぜんとして「仁水じんすいなあ」と嘆じた。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
といいながら松葉や麁朶を焚べ、ちょろ/\と火が移り、燃え上りました光で、お賤が尼の顔を熟々つく/″\見ていましたが、
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
熟々つく/″\考へる迄も無く吉村忠雄氏又は次郎生の如きは「上下卑賤の階級」の最も卑賤なる部類に屬する人に違ひない。
ホノ/″\と紅味を含んだ厚肉の頬のあたりを熟々つらつらながめて、予は又た十年の昔、新聞社の二階で始めて見た時を思ひ浮べた。
大野人 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
それは何であるかというに、まず私が熟々つらつら考えるにかの「ペルリ」が来た以来洋学というものが流行はやった。
さて熟々つら/\かんがへるに、大佐等たいさらこのしま上陸じやうりくしたそも/\の目的もくてき
大丈夫だいぢやうぶですよ、ついてますよ。」熟々つら/\あんずれば、狂言きやうげんではあるまいし、如何いか名医めいいといつても
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
行場ゆきばがないから、熟々しみじみ拝見をしましたよ、……まぶしい事でございました。」
第二菎蒻本 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
熟々しみじみ奥様があの巡礼の口唇を見つめてい声に聞惚れた御様子から、根彫葉刻ねほりはほり御尋ねなすった御話の前後あとさきを考えれば、あんな落魄おちぶれた女をすら、まだしもと御うらやみなさる程に御思召すのでした。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
と手に取上げて熟々よく/\見ると、唐真鍮とうしんちゅう金色かねいろびて見えまする。が、深彫ふかぼりで、小日向服部坂深見新左衞門二男新吉、と彫付けてある故、
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
少し前へ膝を進めて熟々よく/\見ますと若い方は先年おいとまが出て、お屋敷を追放になりました渡邊織江のせがれの祖五郎、今一人は春部梅三郎、両人共にお屋敷を出てって
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
トいう娘の顔をお政は熟々しけじけ目守みつめて、
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
志「萩原君、君を嬢様が先刻さっきから熟々しけ/″\と見ておりますよ、梅の花を見るふりをしていても、眼のたままる此方こちらを見ているよ、今日はとんと君に蹴られたね」
こうなって見ると、浮世は夢の如しとはく言ったものだと熟々つくつく思う。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)