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熟々
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つら/\
ふりがな文庫
“
熟々
(
つら/\
)” の例文
熟々
(
つら/\
)
考
(
かんが
)
ふるに
天
(
てん
)
に
鳶
(
とんび
)
ありて
油揚
(
あぶらげ
)
をさらひ
地
(
ち
)
に
土鼠
(
もぐらもち
)
ありて
蚯蚓
(
みゝず
)
を
喰
(
くら
)
ふ
目出度
(
めでた
)
き
中
(
なか
)
に
人間
(
にんげん
)
は
一日
(
いちにち
)
あくせくと
働
(
はたら
)
きて
喰
(
く
)
ひかぬるが
今日
(
けふ
)
此頃
(
このごろ
)
の
世智辛
(
せちがら
)
き
生涯
(
しやうがい
)
なり。
為文学者経
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
、
三文字屋金平
(著)
絶
(
た
)
えず
海岸
(
かいがん
)
の
一方
(
いつぽう
)
の
岬頭
(
みさき
)
に
飜
(
ひるがへつ
)
て
居
(
を
)
るが、さて
熟々
(
つら/\
)
と
考
(
かんが
)
へるに、
大佐等
(
たいさら
)
が
此
(
この
)
島
(
しま
)
に
上陸
(
じやうりく
)
したそも/\の
目的
(
もくてき
)
は、
秘密
(
ひみつ
)
なる
海底戰鬪艇
(
かいていせんとうてい
)
を
製造
(
せいぞう
)
するが
爲
(
ため
)
で、
艇
(
てい
)
の
竣成
(
しゆんせい
)
と
共
(
とも
)
に
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
殘
(
のこ
)
し己は
飯
(
めし
)
喰
(
くひ
)
にぞ下りけり跡には寶澤
只
(
たゞ
)
一人
熟々
(
つら/\
)
思ひ
廻
(
めぐ
)
らせば
今
(
いま
)
此
(
こ
)
の二品を
盜
(
ぬす
)
み
置
(
お
)
かば用ゆる時節はこれ
斯
(
かう
)
と心の中に
點頭
(
うなづき
)
つゝ
頓
(
やが
)
て
懷中紙
(
くわいちうがみ
)
を口に
啣
(
くは
)
へ毒藥の
壺
(
つぼ
)
取卸
(
とりおろ
)
し彼中なる二品を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
それがしの
顔色
(
がんしよく
)
少
(
すくな
)
からず
憂鬱
(
いううつ
)
になつたと
見
(
み
)
えて、
博士
(
はかせ
)
が、
肩
(
かた
)
へ
軽
(
かる
)
く
手
(
て
)
を
掛
(
か
)
けるやうにして、「
大丈夫
(
だいぢやうぶ
)
ですよ、ついて
居
(
ゐ
)
ますよ。」
熟々
(
つら/\
)
案
(
あん
)
ずれば、
狂言
(
きやうげん
)
ではあるまいし、
如何
(
いか
)
に
名医
(
めいい
)
といつても
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
二氏は如何にして
此
(
かく
)
の如き謬見を
抱
(
いだ
)
きしや。吾人
熟々
(
つら/\
)
二氏の意の
在
(
あ
)
る
処
(
ところ
)
を察して
稍々
(
やゝ
)
其由来を知るを得たり。
蓋
(
けだ
)
し二氏は罪過説に
拘泥
(
こうでい
)
する時は命数戯曲、命数小説の弊に陥るを憂ふる者ならん。
罪過論
(新字旧仮名)
/
石橋忍月
(著)
▼ もっと見る
扨も松平伊豆守殿には大岡越前守の
戻
(
もど
)
られし跡にて
熟々
(
つら/\
)
と思案あるに越前
定
(
さだ
)
めし明朝は登城なし天一坊樣御身分再吟味の儀將軍へ
直
(
ぢき
)
に願ひ出るも
計
(
はか
)
り
難
(
がた
)
し然ば此方も早く登城し越前に先を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
熟々
(
つら/\
)
凝視
(
みつ
)
めて
居
(
ゐ
)
た
事
(
こと
)
があつた。
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
取行ひ四日には兵庫の
港
(
みなと
)
なり共大阪の
川尻
(
かはじり
)
なり共思し召に
任
(
まか
)
せ
着船
(
ちやくせん
)
すべしと云ふ吉兵衞
熟々
(
つら/\
)
考ふるに今大阪へ
上
(
あが
)
りても兵庫へ
着
(
つき
)
ても
船頭
(
せんどう
)
が熊本へ歸り
斯樣々々
(
かやう/\
)
と
咄
(
はな
)
さば加納屋利兵衞方より
追手
(
おつて
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
熟
常用漢字
小6
部首:⽕
15画
々
3画
“熟”で始まる語句
熟
熟睡
熟視
熟柿
熟練
熟〻
熟慮
熟考
熟知
熟議