“廻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まわ40.8%
めぐ34.0%
まは12.1%
ま5.5%
めぐら2.1%
まわり1.0%
まはり0.4%
モトホ0.4%
かえ0.3%
かへ0.3%
た0.3%
めぐり0.3%
タ0.3%
まあ0.1%
まはし0.1%
まわっ0.1%
め0.1%
ぐる0.1%
まが0.1%
まふ0.1%
まわし0.1%
もとお0.1%
カエ0.1%
マ0.1%
マハ0.1%
メグラ0.1%
モト0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
間(ま)もなく、女(おんな)の子(こ)のマリちゃんが、今(いま)ちょうど、台所(だいどころ)で、炉(ろ)の前(まえ)に立(た)って、沸立(にえた)った鍋(なべ)をかき廻(まわ)しているお母(かあ)さんのそばへ来(き)ました。
もう尾瀬沼に近い随分不便な村ですが、ここで色々面白い品に廻(めぐ)り会います。手彫(てぼり)の刳鉢(くりばち)や曲物(まげもの)の手桶や、風雅な趣きさえ感じます。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
愛(あい)ちやんは心配(しんぱい)さうに木々(きゞ)の間(あひだ)を覗(のぞ)き廻(まは)つてゐましたが、軈(やが)て其頭(そのあたま)の眞上(まうへ)にあつた小(ちひ)さな尖(とが)つた木(き)の皮(かは)に、ひよいと眼(め)が着(つ)きました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
荷物にも福澤と記さず、コソ/\して往来するその有様(ありさま)は、欠落者(かけおちもの)が人目を忍び、泥坊(どろぼう)が逃げて廻(ま)わるような風(ふう)で、誠に面白くない。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
中央のホールを囲む客席のボックスも、全面が真赤な天鵞絨(びろうど)で張り廻(めぐら)された、一国の首都には適当な設備の完備した豪華なものだった。
罌粟の中 (新字新仮名) / 横光利一(著)
一廻(まわり)くるりと環(わ)にまわって、前足をついて、棒杭(ぼうぐい)の上へ乗って、お天気を見るのであろう、仰向(あおむ)いて空を見た。晴れるといまに行くよ。
化鳥 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
其(そ)の福々(ふく/\)で思ひ出したが、七福(ふく)廻(まはり)と云(い)ふのは一体(たい)君(きみ)は何処(どこ)へ行(ゆ)くんだ。甲「僕(ぼく)の七福(ふく)廻(まは)りといふのは豪商紳士(がうしやうしんし)の許(もと)を廻(まは)るのさ。乙「へ、へ——何処(どこ)へ。 ...
七福神詣 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
細螺(シタヾミ)の様を序歌にしたのではなく、伊勢の海を言ひ、海岸の巌を言ふ中に「はひ廻(モトホ)ろふ」と言ふ、主題に接近した文句に逢着した処から
叙景詩の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
手紙で訊(き)き合して見ようか、それでも事は足りるのだと思ったりした。彼が、宏壮な邸宅に圧迫されながら思わず踵(きびす)を廻(かえ)そうとした時だった。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
彼が、宏壮な邸宅に圧迫されながら思はず踵(きびす)を廻(かへ)さうとした時だつた。噴泉の湧くやうに、突如として樹の間から洩れ始めた朗々たるピアノの音が信一郎の心をしつかと掴んだのである。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
いそのさき漕(こ)ぎ廻(た)み行(ゆ)けば、あふみの海(うみ) 八十(やそ)のみなとにたづさはに鳴(な)く
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
後年の自記に、阿部家に願つて、「湯島天神下薬湯(やくたう)へ三廻(めぐり)罷越(まかりこす)」と云ふことが度々ある。此入湯の習慣さへ既に此時よりあつたものと見える。介抱人がなくてはならなかつた所以(ゆゑん)であらう。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
右の中、小里は、小里(ヲリ)出羽ノ守など言ふ、戦国の武人の本貫である。摂津の遠里(ヲリ)(とほさとではない)小野(ヲノ)などゝ同類で、折り廻(タ)む道の意であらうから、降(オ)りるとは没交渉らしい。
折口といふ名字 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
銜(くうえ)えてぎり/\つとかう手(て)ツ平(ぴら)でぶん廻(まあ)すとぽろうつと噛(か)み切(き)れちやあのがんだから、そんだから今(いま)でも、かうれ、此(こ)の通(とほ)りだ
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
と案内も待たずにどんどんと二階へ上つて来たのは、鼠色の褪(さ)めて皺の寄つた背広を着た執達吏と、今一人は黒の綿入(めんいり)のメルトンの二重廻(まはし)を来た山田と云ふ高利貸であつた。
執達吏 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
且(か)つその罪人を英国人の見て居る所で死刑に処せよと云(い)う掛合の為(た)めに、六艘の軍艦は鹿児島湾に廻(まわっ)て錨(いかり)を卸(おろ)した。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
客來(きやくらい)にやあらん折(をり)わろかりと歩(ほ)を返(かへ)せしが、さりとも此處(こゝ)まで來(き)しものを此(この)まま歸(かへ)るも無益(むやく)しゝと、庭(には)より廻(め)ぐりて椽(ゑん)に上(あが)れば、客間(きやくま)めきたる所(ところ)に話(はな)し聲(ごゑ)す
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
私の身体の廻(ぐる)りには、それから蠅や虻(あぶ)などが、ブンブン唸ったり、踊ったりするようになったのですけれど、しかし貴方の幻を、その上に移したとすれば、当然その肉体までも、占めようとしたって
白蟻 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
外は星夜(ほしづくよ)で風の無い静かな晩である。左へ廻(まが)れば公園脇の電車道、銀之助は右に折れてお濠辺(ほりばた)の通行(ひとゞほり)のない方を選んだ。ふと気が着いて自家(じたく)から二三丁先の或家(あるいへ)の瓦斯燈(がすとう)で時計を見ると八時過(すぎ)である。
節操 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)
(其(それ)をお渡(わた)りなさいます時(とき)、下(した)を見(み)てはなりません丁度(ちやうど)中途(ちゆうと)で余程(よつぽど)谷(たに)が深(ふか)いのでございますから、目(め)が廻(まふ)と悪(わる)うござんす。)
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
一 十七はちやうすひやけ御手(おて)にもぢをすやく廻(まわし)や御庭かゝやく
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
死者の枕辺(まくらべ)足辺(あとべ)を這い廻(もとお)って慟哭(どうこく)すべきほどに、またその慟哭の声が天上にまでも響き行くべきほどに、悲しいものであった。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
千喚(カン)一トシテ廻(カエ)ラズ
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
少彦名神になつて、皷をうち、歌をうたひ、舞ひの動作をくり返し、臼を廻り乍ら、米を噛んでは、醸(カ)み臼に吐き入れ/\して、人柄の転換して了ふほどに廻(マ)ひ祝福して造られたのであつた。
世間の氏上家(ウヂノカミケ)の主人(アルジ)は、大方もう、石城(シキ)など築(キヅ)き廻(マハ)して、大門小門を繋ぐと謂つた要害と、装飾とに、興味を失ひかけて居るのに、何とした自分だ。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
市村氏の為の死の面は、外に考へ廻(メグラ)すまでもない。然(シカ)過ぎ経た彼の一生に似て、独り静かに輝いて、響き過ぐる奏(カナ)での如き近代劇——新劇団を組織することなどが、最適切な方法ではないだらうか。
市村羽左衛門論 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
この御酒(ミキ)は、吾が御酒(ミキ)ならず。くしの神 常世(トコヨ)に坐(イマ)す いはたゝす すくな御神(ミカミ)の、神寿(カムホキ) 寿(ホ)きくるほし、豊ほき 寿(ホ)き廻(モト)ほし、まつり来(コ)し御酒ぞ。あさず飲(ヲ)せ。さゝ(仲哀記)
村々の祭り (新字旧仮名) / 折口信夫(著)