“廻”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
まわ40.9%
めぐ33.8%
まは11.7%
6.1%
めぐら2.1%
まわり0.9%
モトホ0.5%
かへ0.3%
0.3%
まはり0.3%
(他:17)3.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“廻”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語9.8%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)8.1%
文学 > 日本文学 > 詩歌2.7%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
ぐるぐるまわりながら、その夜明を待ちこがれた私は、永久に暗い夜が続くのではなかろうかという思いに悩まされました。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「しかしそれでいて、私どもにはあとで、めこくられて、扱いまわされたという、後口に少し嫌なものが残されました。」
食魔 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
それより紀伊海峽きいかいけうでゝ潮崎うしほざきめぐり、遠江灘とほとほみなだ駿河灣するがわん
大きな楼房にかいやがあって高いへいを四方にめぐらしていた。小婢はその前へ往ってちょっと足を止めて許宣の顔を見た。
雷峯塔物語 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
みちおそくとは、あしがはかどらないでゐる樣子ようす少々しよう/\かはつたいひまはしでいつたのです。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
雷様はそこに坐りました。七色の虹猫はそのまはりを三べんまはつて、何やら口の中でわけの分らぬことを、ぶつ/\言ひました。
虹猫の話 (新字旧仮名) / 宮原晃一郎(著)
座敷の縁は川になった。母屋おもやの畳は湿しとる程吹き込んだ。家内は奥の奥まで冷たい水気がほしいまゝにかけわる。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
坂の上の古い通路とおり二条ふたすじになっていて、むこう側には杉の生垣いけがきでとりわした寺の墓地があった。
赤い花 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
彼女は、七八歳の子供の頃、店の小僧に手伝って貰って、たもを持ってよく金魚やふなをすくって楽しんだ往時を想いめぐらした。
晩春 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
彼の女は、時々こんな山里へ来るやうになつた自分を、その短い過去を、運命を、夢のやうに思ひめぐらしても見た。
まわりくるりとにまわって、前足をついて、棒杭ぼうぐいの上へ乗って、お天気を見るのであろう、仰向あおむいて空を見た。晴れるといまに行くよ。
化鳥 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
この花畠は——門を入ると一面の芝生、植込のない押開おっぴらいた突当つきあたりが玄関、その左の方が西洋づくりで、右の方がまわり廊下で、そこが前栽になっている。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
神風の 伊勢の海の大石オヒシに 這ひモトホろふ細螺シタダミの いモトホり、伐ちてしやまむ(神武天皇——記)
叙景詩の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
神風の伊勢の海の 大石オホシに 這ひモトホろふ 細螺シタヾミの い這ひもとほり、伐ちてしやまむ(神武記)
日本文章の発想法の起り (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
彼は、かへさうとしたきびすを、釘付けにされて、暫らくはその哀艶な響に、心を奪はれずにはゐられなかつた。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
彼が、宏壮な邸宅に圧迫されながら思はずきびすかへさうとした時だつた。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
いそのさきけば、あふみのうみ 八十やそのみなとにたづさはに
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
淡路の海朝霧ふかし磯崎を漕ぎみくれば雁ぞ鳴くなる
礼厳法師歌集 (新字旧仮名) / 与謝野礼厳(著)
福々ふく/\で思ひ出したが、七ふくまはりふのは一たいきみ何処どこくんだ。
七福神詣 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
はじめのうちは一まはりふとつたやうにおもはれてかゆさがたまらなかつたが、しまひにはげつそりせたと、かんじられてづきづきいたんでならぬ、其上そのうへ用捨ようしやなく歩行あるうちにも入交いりまじりにおそひをつた。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
後年の自記に、阿部家に願つて、「湯島天神下薬湯やくたうへ三めぐり罷越まかりこす」と云ふことが度々ある。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
そして何かが有るように、どうどうめぐりをしている。
何処イヅクにか 船泊てすらむ。安礼アレ崎 漕ぎみ行きしタナなし小舟(黒人——万葉巻一)
叙景詩の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
右の中、小里は、小里ヲリ出羽守など言ふ、戦国の武人の本貫である。摂津の遠里ヲリ(とほさとではない)小野ヲノなどゝ同類で、折りむ道の意であらうから、りるとは没交渉らしい。
折口といふ名字 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
彼は、かえそうとしたきびすを、釘付くぎづけにされて、しばらくはその哀艶あいえんな響に、心を奪われずにはいられなかった。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
彼が、宏壮な邸宅に圧迫されながら思わずきびすかえそうとした時だった。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
そのためですかしら、私の身体のぐるりには、それから蠅やあぶなどが、ブンブン唸ったり、踊ったりするようになったのですけれど、しかし貴方の幻を、その上に移したとすれば、当然その肉体までも、占めようとしたって
白蟻 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
くうええてぎり/\つとかうぴらでぶんまあすとぽろうつとれちやあのがんだから、そんだからいまでも、かうれ
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
ごろりころがつたところ爪先つまさきくびすつてかうぐる/\まあすとどうだえけ野郎やらうでもきらんねえだよ
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
左へまがれば公園脇の電車道、銀之助は右に折れてお濠辺ほりばた通行ひとゞほりのない方を選んだ。
節操 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)
と云つて笑顔もせずに二重まはしの儘で山田はすわつた。保雄は山田の態度がしやくさはつたので、
執達吏 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
と案内も待たずにどんどんと二階へ上つて来たのは、鼠色のめて皺の寄つた背広を着た執達吏と、今一人は黒の綿入めんいりのメルトンの二重まはしを来た山田と云ふ高利貸であつた。
執達吏 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
それをおわたりなさいますときしたてはなりません丁度ちやうど中途ちゆうと余程よつぽどたにふかいのでございますから、まふわるうござんす。)
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
一 十七はちやうすひやけ御手おてにもぢをすやくまわしや御庭かゝやく
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
珍しいものだといって皆よっひねくって見ながら、如何どうだろうこれを日本にもっかえってさしてまわったら
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
今日になって見れば、東京中を尋ねまわっても慶應義塾の地所と甲乙を争う屋敷は一箇所もない。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
また同じく死に関する多くの物語が示すように、すべての幸福が現世的である彼らにとっては、人間の避け難い「死」は、死者の枕辺まくらべ足辺あとべを這いもとおって慟哭どうこくすべきほどに、またその慟哭の声が天上にまでも響き行くべきほどに、悲しいものであった。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
カン一トシテカエラズ
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
世間の氏上家ウヂノカミケ主人アルジは、大方もう、石城シキなどキヅマハして、大門小門を繋ぐと謂つた要害と、装飾とに、興味を失ひかけて居るのに、何とした自分だ。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
市村氏の為の死の面は、外に考へメグラすまでもない。
市村羽左衛門論 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
くしの神 常世トコヨイマす いはたゝす すくな御神ミカミの、神寿カムホキ 寿きくるほし、豊ほき 寿モトほし、まつりし御酒ぞ。
村々の祭り (新字旧仮名) / 折口信夫(著)