“マ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:
語句割合
22.6%
9.4%
9.4%
7.5%
5.7%
5.7%
1.9%
1.9%
1.9%
1.9%
1.9%
1.9%
1.9%
1.9%
1.9%
1.9%
1.9%
1.9%
1.9%
1.9%
1.9%
海庭1.9%
1.9%
1.9%
1.9%
1.9%
1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ことしの夏は、そんながなくて、とう/\見はづして了うたので、残念に思うてゐる。毎年、どつかで見ない事のない「夏祭浪花鑑」の芝居である。
村々の祭り (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
其木の上にしませば、其海神の女、見て相議らん者ぞと教えまつりき。故教えしままに少し出でましけるに備さに其言の如くなりしかば、即ち其香木に登りて座しましき。
比較神話学 (新字新仮名) / 高木敏雄(著)
秋の草いまだ乏しき山のは そう/\として 二日をとよむ
鵠が音:01 鵠が音 (新字旧仮名) / 折口春洋(著)
……その波のいやしく/\に、わぎも子に恋ひつゝ来れば、あごの海の荒磯の上に、浜菜つむ海部処女アマヲトメ等が、纓有領巾文光蟹ウナゲルヒレモテルカニ、手にける玉もゆらゝに、白栲の袖ふる見えつ。
副詞表情の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
マアザミとはアザミの意であろう。
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
さうでなくても、経文の上に伝へた浄土の荘厳シヤウゴンをうつすその建て物の様は想像せぬではなかつた。だがのあたり見る尊さはタダ息を呑むばかりであつた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
寶兒が覚めれば一声「」と言って、活きた竜、活きた虎のように跳ね起きて遊びにゆくに違いない。
明日 (新字新仮名) / 魯迅(著)
黒目勝ちの小さな眼をみはってしばらく想いめぐらしていたが、「ちゃんはワンタンを売ったから、わたしも大きくなったらワンタンを売るよ。売ったら売っただけみんなお前に上げるよ」
明日 (新字新仮名) / 魯迅(著)
「まく」と言ふことばは、灰を撒く事に聯想が傾くが、恐らく葬送してマカらせる意であつたものが(くの一分化)骨を散葬した事実と結びついて、撒くの義をも含む事になつたのであらう。
餓鬼阿弥蘇生譚 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
サレド人事ヲツクシテ天命テンメイタンコトヲ思イ、許シ得ル範囲ノ応急送信機及ビ受信機ヲ建造セルナリ。
壊れたバリコン (新字新仮名) / 海野十三(著)
かうしてオフし立てたみこが、聖格を顕現して、ひつぎのみこにけ備り、ひのみこに至られることを望む様になるのは、自然の勢ひだが、必しもさうした希望を以て、お育てしてゐるのではなかつた。
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
非職凡下ボンゲヲイワズ、伊勢ノ車ノ庄ヲ恩賞ニテ行ナワルヨシ、関東ノ御教書ミギョウショ有之コレアリ、ソノ上ニ定遍ジョウヘンズ三日ガウチニ六千貫ヲ与ウベシ、御内ミウチ伺候シコウノ人、御手オンテノ人ヲ討チタラン者ニハ五百貫
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
築造チクザウルハ都下トカ繁昌ハンジヤウシテ人民ジンミン知識チシキヒラ所以ユエン器械キカイナリ
虫干 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
神慮の表現せられる事が「つ」であつた。卜象をまちと言ふのも、其為である。神慮・神命の現れるまでの心をまつと言ふまち酒などは、それである。単なる待酒・兆酒ではなかつた。
父のの父が描きし絵雛かな
松本たかし句集 (新字旧仮名) / 松本たかし(著)
少彦名神になつて、皷をうち、歌をうたひ、舞ひの動作をくり返し、臼を廻り乍ら、米を噛んでは、み臼に吐き入れ/\して、人柄の転換して了ふほどにひ祝福して造られたのであつた。
カミ毛野ケヌ 佐野サヌのくゝたち折りはやし、ワレたむゑ。今年ずとも
花の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
こりや、答へる訣にも行くまい。氏上に押し直らうとしたところで、今の身の考へ一つをげさせるものはない。上様方に於かせられて、お叱りの御沙汰ゴサタを下しおかれぬ限りは——。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
雲は火となり、日は八尺ハツシヤクの鏡と燃え、青い響きの吹雪を、吹きく嵐——。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
まだオホヤケの供養もすまぬのに、人の口はうるさいほど、頻繁に流説をふりいてゐた。あの多聞天と、広目天との顔つきに、思ひ当るものがないか、と言ふのであつた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
麻はくともになるな。嵐ふくな、と申し置かれしより、花は咲けども桃ならず。麻は播けども苧にならず。
愛護若 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
カレ亦た其御祖命、哭きつつげば、見得て、即ち其木を拆きて、取出で活して、其ミコに詔給わく、汝此処にあらば、遂に八十神に滅さえなんと詔給いて
比較神話学 (新字新仮名) / 高木敏雄(著)
村の海庭にはてゐる船の帆の光り、見つゝ遠来し国の 明るさ
鵠が音:01 鵠が音 (新字旧仮名) / 折口春洋(著)
私は「待つ・つ・マチ」などから出たものと考へてゐた事もあるが、其等は第二義にも達せぬ遅れたものであつた。
村々の祭り (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
その次の御代になつても、藤原の都は、日にし、宮殿が建て増されて行つて、こゝを永宮トコミヤと遊ばす思召しが、伺はれた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
凡隊中所費シヨヒ銭糧センリヤウ 其自営ジエイノ功ニ取ル亦互ニ相分配ブンハイシ 私スル所アル勿レ 若アゲテコトヲヨウタラ 或ハ学料ガクリヤウ欠乏ケツボウイタストキハ隊長建議ケンギシ 出碕シユツキ官ノ給弁キウベン
海援隊約規 (新字旧仮名) / 坂本竜馬(著)
キミ」「ユキ」「御酒ミキ」「ツキ」「オキ」「る」「カキ」「サキ」「オキナ」「昨日キノフ」「キヨ」「常盤トキハ」「アキラメ」「サキハヒ」「杜若カキツハタ」「行き」「き」「分き」「吹き」「
国語音韻の変遷 (新字新仮名) / 橋本進吉(著)
殿祭トノホカヒ室寿ムロホギのうたは、家讃め・人讃め・覉旅・宴遊のうたを分化し、鎮魂の側からは、国讃め、妻ぎ・つま偲び・賀寿・挽歌・祈願・起請などに展開した。