“挙”のいろいろな読み方と例文
旧字:
読み方割合
47.5%
こぞ29.0%
あが7.6%
きょ5.5%
あげ4.7%
こぶし1.6%
1.0%
あぐ0.8%
こぞっ0.5%
おこ0.3%
こぞり0.3%
すぐ0.3%
もう0.3%
0.3%
アゲテ0.3%
0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
後にして之を想へば、よし真に自ら釣りしとするも、の時携へし骨無し竿にて、しかも玉網たまも無く、之をげんことは易きに非ず。
釣好隠居の懺悔 (新字旧仮名) / 石井研堂(著)
眼に有らざるは無しであった。村をこぞって今日の珍客を見物に来ているのと知れた。中には階子はしごを掛けて軒口から見るのさえあった。
壁の眼の怪 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
鳴神なるかみおどろおどろしく、はためき渡りたるその刹那せつなに、初声うぶこえあがりて、さしもぼんくつがえさんばかりの大雨もたちまちにしてあがりぬ。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
さきには、きたしょうめて、一きょ柴田勝家しばたかついえ領地りょうち攻略こうりゃくし、加賀かがへ進出しては尾山おやましろに、前田利家まえだとしいえめいをむすんで味方みかたにつけた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
また電車の乗客街上の通行人は兵卒ならざれば士官ばかりという有様に、私はいつも世をあげて悉く陸軍たるが如き感を深くする。
それを取り逃がした暁には、自分から恥じて二度と再び主人のこぶしへは帰らない。そこがあの鳥の価値ねうちなのだ。久しく飼い慣らしたあの秋篠あきしのも二度とは帰って参るまい。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
尻喰けつくらえ観音である。こうなると人格も技養もない。日面仏。月面仏。達磨だるまさん。ちょとコチ向かしゃんせである。更にす。看よ。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
遊覧せんとありしには似で、貴婦人の目をあぐれども何処いづこを眺むるにもあらず、うつむき勝に物思はしき風情ふぜいなるを、静緒は怪くも気遣きづかはしくて
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
加うるにギース家のこぞってこれを賛助するあるを以て新教徒すなわちヒューゲノー党の苦戦む時なく、前者に富と権力あり、後者に精神と熱心あり
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
お麻さん夫婦の浜町の家に特記してよいのは、小山内氏のために潮文閣をおこして第一期『新思潮』を出したことである。
ゆえに令すれば行われ、禁ずればむ。もし天下の人おのおのその心をもって心とせば、日に百刑を施すといえども行われず。かつ天下の人、あによくこぞりちゅうすべけんや。いわんや政府もまた人なり。
教門論疑問 (新字新仮名) / 柏原孝章(著)
不意に橋の上に味方の騎兵があらわれた。藍色の軍服や、赤い筋や、鎗の穂先が煌々きらきらと、一隊すぐって五十騎ばかり。隊前には黒髯くろひげいからした一士官が逸物いちもつまたがって進み行く。
奥様の方から無理に勧めて置いたお秋様がもうけました若様が、お三歳みっつという時に奥様がお逝去かくれになりましたから、お秋様はお上通かみどおりと成り、お秋の方という。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
彼の議論がってつ所の基礎、すなわち、穀物の価格は常に地代を生ずるということを譲歩するならば、彼が主張するすべての結果が当然それに随伴すべきことは明かである。
凡隊中所費シヨヒ銭糧センリヤウ 其自営ジエイノ功ニ取ル亦互ニ相分配ブンハイシ 私スル所アル勿レ 若アゲテコトヲヨウタラ 或ハ学料ガクリヤウ欠乏ケツボウイタストキハ隊長建議ケンギシ 出碕シユツキ官ノ給弁キウベン
海援隊約規 (新字旧仮名) / 坂本竜馬(著)
なにしろ千鈞の鼎をもろにさうと言ふ力だからたまらない。(三国志、宝井馬琴)
方言 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)