“きょ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
30.2%
18.1%
17.2%
15.5%
5.2%
3.4%
1.7%
1.7%
0.9%
0.9%
(他:6)5.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「またしても、兄者あにじゃの念入りが、敵にきょを突かせたわ。せっかく勝っていた戦をよ。三井寺はもう奪り返せまい!」
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と気づいて、頭のしんから体じゅうを、しーんときょにして、形はあれど、迷妄も悩悶のうもんもない、無我の影になろうとした。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
幕政の組織を改めて王政のいにしえふくしたるそのきょなづけて王政維新おうせいいしんと称することなれば
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
頂上ちょうじょう裏切うらぎり者がでたのを知って、外城そとじろの者が一きょにやってくるんです。そうにちがいない」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
『やはり、子だ。左兵衛、夜になったら、一つ船で、新居へ移ろう。きょは気を移すという、気をかえて、暮そうぞよ』
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
つづいて、尊氏も、そのきょを、東寺とうじから移して、三条坊門ノ御池おいけにおき、こう師直もろなおは一条今出川に住みついた。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
萌黄もえぎの光が、ぱらぱらとやみに散ると、きょのごとく輝く星が、人を乗せて外濠そとぼりを流れて来た。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
論じ来り、論じ去って、先生の意気大いに昂るや、眼はいよいよきょの如く、顔はますます蝙蝠に似たり。
北京日記抄 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
おりしも氏は竈辺そうへんきょ蕪菁ぶせいを煮つつありたるに敵国の使者来たり巧言もって黄金を贈る。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
その状坐して金嚢をり、かえって小牀しょうしょうきょし、一脚地にる。
「さるにても、そなたは、今宵は、つねならず事をいているように思われるな。水、到ってきょなる——のかたちには遠い遠い。悪しゅうはせぬ。わしのかくれ家までまいるがよい」
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
すあと、注すあと、割醤油わりしたはもうからで、ねぎがじりじり焦げつくのに、白滝しらたきは水気を去らず、生豆府なまどうふ堤防どてを築き、きょなって湯至るの観がある。
白花の朝顔 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
この頃の子供はすべての野蛮人に共通しているように、げんきょにしてこうゆうなるものであった。
三浦右衛門の最後 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
秦王しんおう晋王しんおうきょにしてあえて進まず、王将軍傅友徳ふゆうとく等を率いて北出し、迤都山いとさんに至り、其将乃児不花ナルプファとりこにしてかえる。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
唐の元和げんな年中、きょ州の趙季和ちょうきわという旅客が都へ行く途中、ここに一宿いっしゅくした。
きょからしょうへと出る途すがら、子路が独り孔子の一行におくれて畑中のみちを歩いて行くと、あじかになうた一人の老人に会った。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)
しかし今見てもつまらぬ句で一きょに値しないのでありますが、去来の句を解釈する上に便宜なために引合に出してみましょう。
俳句の作りよう (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
村里もきょとなるに至る。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
正成や尊氏は、いわば颱風時代に揉まれた生命中のきょなるものだ。
随筆 私本太平記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
譬えばスナワチということばにもそくの字があり、ないの字があり、そくの字があり、便べんの字があり、ヨルという詞にもいんの字があり、の字があり、えんの字があり、ひょうの字があり、きょの字があり、の字がある。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
けいきょも、たまの名である。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
王子服おうしふくきょ羅店らてんの人であった。
嬰寧 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
その類数種あり、小にして尾短きはこうなり、猴に似て髯多きはきょなり、猴に似て大なるはかくなり。
そしてそのくちばしきょの中へ突き込むと、そのきょの中に二つの梃子てこのようなものが出ていてそれにれる。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
花のうしろのきょつぼの形をしているからツボスミレという、という古い説はなんら取るにらない僻事ひがごとである。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)