“きょ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
31.8%
18.2%
15.9%
15.2%
4.5%
4.5%
1.5%
1.5%
0.8%
0.8%
0.8%
0.8%
0.8%
0.8%
0.8%
0.8%
0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一犬いっけんきょえて万犬ばんけんじつを伝うといってナ、小梅こうめあたりの半鐘が本所ほんじょから川を越えてこの駒形へと、順にうつって来たものとみえやす」
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
下谷の家はわたくしの外祖父なる毅堂鷲津きどうわしづ先生が明治四年の春ここにきょぼくせられてより五十有二年にして烏有うゆうとなった。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
榎本氏のきょ所謂いわゆる武士の意気地いきじすなわち瘠我慢やせがまんにして、その方寸ほうすんの中にはひそかに必敗を期しながらも、武士道のめにあえて一戦をこころみたることなれば
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
かすかなる墨痕ぼっこんのうちに、光明の一きょを点じ得て、点じ得たる道火どうかを解脱の方便門よりにないだして暗黒世界を遍照へんじょうせんがためである。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
すあと、注すあと、割醤油わりしたはもうからで、ねぎがじりじり焦げつくのに、白滝しらたきは水気を去らず、生豆府なまどうふ堤防どてを築き、きょなって湯至るの観がある。
白花の朝顔 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その状坐して金嚢をり、かえって小牀しょうしょうきょし、一脚地にる。つねに油を以てぬぐい、黒色形をし、莫訶歌羅(マハーカーラ、大神王の義)という。すなわち大黒神なり。
洪武こうぶ二十三年、太祖たいその命を奉じ、諸王と共に元族げんぞく漠北ばくほくに征す。秦王しんおう晋王しんおうきょにしてあえて進まず、王将軍傅友徳ふゆうとく等を率いて北出し、迤都山いとさんに至り、其将乃児不花ナルプファとりこにしてかえる。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
唐の元和げんな年中、きょ州の趙季和ちょうきわという旅客が都へ行く途中、ここに一宿いっしゅくした。趙よりも先に着いた客が六、七人、いずれもとうに腰をかけていたので、あとから来た彼は一番奥の方の榻に就いた。
花のうしろのきょつぼの形をしているからツボスミレという、という古い説はなんら取るにらない僻事ひがごとである。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
花が開いていると、たちまち蜜蜂みつばちのごとき昆虫の訪問がある。それは花のうしろにあるきょの中のみつを吸いに来たお客様である。さっそく自分の頭を花中へ突き入れる。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
心臓から出ずる気、と称し、脾臓ひぞうから出ずる気、と称し、腎臓から出ずる気、すいと称し、肝臓から出ずる気、きょと称し、肺臓から出ずる気、と称す。
剣侠受難 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
しかし今見てもつまらぬ句で一きょに値しないのでありますが、去来の句を解釈する上に便宜なために引合に出してみましょう。
俳句の作りよう (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
村里もきょとなるに至る。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
正成や尊氏は、いわば颱風時代に揉まれた生命中のきょなるものだ。官賊の別や功罪の論などは、私本太平記の任ではない。揉みに揉まれた荒天こうてんの下の生命それぞれを書いてゆきたい。
随筆 私本太平記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
譬えばスナワチということばにもそくの字があり、ないの字があり、そくの字があり、便べんの字があり、ヨルという詞にもいんの字があり、の字があり、えんの字があり、ひょうの字があり、きょの字があり
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
けいきょも、たまの名である。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
王子服おうしふくきょ羅店らてんの人であった。早くから父親を失っていたが、はなはだ聡明で十四で学校に入った。母親がひどく可愛がって、ふだんには郊外へ遊びにゆくようなこともさせなかった。
嬰寧 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
李時珍曰く〈その類数種あり、小にして尾短きはこうなり、猴に似て髯多きはきょなり、猴に似て大なるはかくなり。大にして尾長く赤目なるはぐうなり。小にして尾長く仰鼻なるはゆうなり。