“擒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とりこ71.8%
とら9.0%
7.7%
きん6.4%
いけど2.6%
2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しこうして彼らを送りし船は、すでに去りて浩蕩こうとうの濤にとりこにせられ水烟渺漫びょうまんうちに在り、腰刀、行李こうりまたその中に在りて行く所を知らず。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
あるひは一一二がつ椎柴しひしばをおほひて雨露をしのぎ、つひとらはれて此の嶋にはぶられしまで、皆義朝よしともかだましき計策たばかりくるしめられしなり。
今夜半には、例のあか挑灯ちょうちん魂魄燈こんぱくとういて、民団の壮丁すべて行動せよ。梁山泊の賊将宋江そうこう以下を、迷路へ引き込み、期してりにしてくれるのだ。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
婚姻によりて実世界にきんせられたるが為にわが理想の小天地はます/\狭窄なるが如きを覚えて、最初には理想の牙城として恋愛したる者が
厭世詩家と女性 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
米獅ピューマこれを徳とし産後外出して獣をち来て肉を子供と彼女に分ちくれたので餓死を免がれた、そのうちインディアンが彼女をいけどり、種々難儀な目に遭わせたが
自分の功を誇るのではないが、美濃の猛虎といわれる治郎左衛門を、敵の歯列から抜きって、主君の見参にまで引いて来たのは、大きな土産みやげのつもりであった。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)