“姦”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かしま40.0%
かん24.4%
カマ6.7%
かまびす4.4%
かし4.4%
かしまし4.4%
かま4.4%
かだま2.2%
かまび2.2%
なぐさ2.2%
やか2.2%
2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
隣のつま綿わたの師匠の家は弟子やら町内の金棒曳かなぼうひきやらでハチ切れるやうなかしましさです、多分この變事の噂でもしてゐるのでせう。
英国大使館が到頭爪牙そうがを現してきたのです。英国は太子殿下の日本御滞在を少しも喜んではいなかったのです。到頭常套じょうとうかん手段を用いて殿下を
ナリン殿下への回想 (新字新仮名) / 橘外男(著)
ウグヒスよ。あなカマや。人に、物思ひをつけくさる。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
此の結婚が、一世の人心を湧かし、かまびすしい世評を生んだ第一の原因は、その新郎新婦の年齢が恐ろしいほど隔つてゐた為であつた。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
額髪ぬかがみの幼な女童めわらは、そのごとく今も囲むに、早や老いてふふむものなし。子をなして幾人いくたりの親、死なしめてあとのこる妻、かしましと世にいふきはか、さて寄りて我にかくいふ。
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
この段は、あらかじめ教頭が心得さしたか、翁様じいさまがまた、そこらの口がかしましいと察した気転か。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
あなかまや。人に、物思いをつけくさる。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
あるひは一一二がつ椎柴しひしばをおほひて雨露をしのぎ、つひとらはれて此の嶋にはぶられしまで、皆義朝よしともかだましき計策たばかりくるしめられしなり。
かまびすしさはこの科学の島でもいささかも変らなかった。中野は血が頭にのぼって行くのを、自分でも知っていた。ただその中で
地図にない島 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
判然はっきりとは分りませんが、是はい妾だ、なぐさんで殺して仕舞え、お金をってこうと云う声が聞えたように思います、キャーと云う声がいたしましたから
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「何分にも店がやかましいものでございますから、途中で撞球などしていたことが解りましては……」
撞球室の七人 (新字新仮名) / 橋本五郎(著)
小林ヲバヤシに我を引入ヒキイれてし人の面も知らず……(巫女の諷謡)
叙景詩の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)