“なぐさ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
93.9%
3.1%
慰藉1.0%
0.5%
名草0.5%
0.5%
慰撫0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ロレ いや、そのことば鋭鋒きっさきふせ甲胄よろひおまさう。逆境ぎゃくきゃうあまちゝぢゃと哲學てつがくこそはひとこゝろなぐさぐさぢゃ、よしや追放つゐはうとならうと。
ね、親分、神樂坂かぐらざか小町と言はれた、十九になつたばかりの娘が一人、人身御供にあげられて、狒々ひゝ見てえな野郎のなぐさみ物にされかけて居るんだ。
そらを仰ぎ、地をたたきて哭悲なきかなしみ、九三ともにもと物狂はしきを、さまざまといひなぐさめて、かくてはとてつひ九四曠野あらのけぶりとなしはてぬ。
おもき物いみも既にてぬ。絶えて兄長このかみおもてを見ず。なつかしさに、かつ此の月頃のおそろしさを心のかぎりいひなぐさまん。ねぶりさまし給へ。我もの方に出でんといふ。
夫 (また読み始める)「上州無宿者の名草なぐさ伊太郎いたらうが暗きをつて、そつと歩いてゐる。右へ行けば九十六間の両国橋、左へ行つて、船蔵前ふなくらまへの川にかけられた百八間の新大橋」
世帯休業 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
判然はっきりとは分りませんが、是はい妾だ、なぐさんで殺して仕舞え、お金をってこうと云う声が聞えたように思います、キャーと云う声がいたしましたから
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
お栄がやさしく慰撫なぐさめた位では聞入れなかつた。しまひにはお栄は堅く袖に取縋とりすがらうとする文ちやんの手を払つて、あちこちの部屋の内を逃げて歩いた。
出発 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)