“往”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
45.8%
44.2%
ゆき2.0%
いっ1.8%
いき1.1%
いつ0.7%
ゆく0.7%
いか0.4%
おう0.4%
ゆか0.4%
(他:11)2.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“往”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸100.0%
文学 > 日本文学 > 小説 物語8.8%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)2.8%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
その古い墓や新しい墓の間の細道は、岸本が一人ずつ女の児を失うたびかつてよくったり来たりしたところであった。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
お民は仲の間と囲炉裏ばたの間をったり来たりして、茶道具なぞをそこへ持ち運んで来た。その時、寿平次は言葉をついで、
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
これは長安ちやうあんにゐたときから、台州たいしういたら早速さつそくかうとめてゐたのである。
寒山拾得 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
と云いながら真青まっさおになって夢中で逃出にげだし、白翁堂勇齋のところこうと思って駈出かけだしました。
……そのゆきかえりか、どっちにしろ切符の表に、片仮名の(サ)の字が一字、何か書いてあると思いますか。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
図書 以後、お天守したゆきかいには、誓って礼拝をいたします。——御免。(つっと立つ。)
天守物語 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
十四年七月二十二日に、御台所みだいどころの養子にせられ、九月十八日に津山の松平家に壻入し、十二月三日に松平邸にいった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
それガ病人ニナッテシマッタノダカラ残念デタマラナイノダガ、君ノ手紙ヲ見テ西洋ヘいっタヨウナ気ニナッテ愉快デタマラヌ。
小菅へ行く度に、いきにもかえりにも僕はこの障子の前を通るのを楽にしていた。
ヰタ・セクスアリス (新字新仮名) / 森鴎外(著)
駒下駄と云ふこしらへにて、きつかけなしに揚幕より出で、金五郎を呼び止めて意見をし、花道にいきかけたる勘十郎に向ひて、堪忍の歌を繰返し、手に持ちし金包を見て
両座の「山門」評 (新字旧仮名) / 三木竹二(著)
となりいつてノ蚊帳かや釣手つりてを打つんだから鉄槌かなづちして下さいとつてりてい。
吝嗇家 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
「でも、ええ氣になつて、引ツ張られていつたぢやないか?」
媼はその血に筆を染めて我にわたし、「ゆく拿破里ナポリ」と書して名を署せしめて云ふ。
「私にはまだ貴君の仰しゃる事がよく解りませんよ。何故なぜそう課長さんの所へゆくのがおいやだろう。石田さんの所へ往てお頼みなさるも課長さんの所へ往てお頼みなさるも、その趣は同一じゃ有りませんか」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
しづか開戸ひらきどけなければいかない。
西洋の丁稚 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
迎いにもいかねいでらちもねいこんだ。どうしてやるべい」下女「あの家へ怒鳴どなこんで満さんを引張ひっぱって来さっせい」お代「そうでもしなけりゃこの腹がえねいだ。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
れにおうを告げて、らいを知る者なりと。
論語物語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
大和大峰いりのほら貝は聞えないが、町から野、野から山へと、秋草をわたり、落葉松からまつの枯木をからんで、涼しくなる鈴の音は、おうきるさの白衣の菅笠や金剛杖に伴って、いかに富士登山を、絵巻物に仕立てることであろうか。
不尽の高根 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
それぢやアくるませよう、うして浅草あさくさ観音くわんおんさまへれてゆかう。
心眼 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
明日の天気はと問れた父の詞に、縁結びで御在ますかと答えて、もう夢か寝附の早い男じゃと笑われ、やっと四日間の父の逗留を三五年ほどになやみくらし、これでわしが雑用もと出立際にのこしゆかれた金の、思ったより多額なのに勇気が出て
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
ソノーなんだとネー、何時までもそんなに小供の様な心持でいちゃアなりませんと、それも母親さんのようにこんな気楽な家へお嫁に往かれりゃアともかくもネー、しヒョッと先にしゅうとめでもあるとこいくんで御覧
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
重助「あなたが権幕を変えて出ていらっしゃいましたから、私は跡で何んなにヒヤ/\して居たか知れません」
甲給仕 ポトパンは何處どこせた? かたづける手傳てつだひをしをらぬ。かたづけやくくせに! 拭役ふきやくくせに!
下男「いや林藏れんぞう何処へく、なに旦那と一緒えっしょに、うかえ、一盃えっぺいったなア」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
林「部屋へってもられませんよ」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
駅路えきろのさざめきもひなびておもしろく、うさるさの旅人すがた。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
何でも、学校時代に親しくした友達の一人なんだ。何にしろ、あの騒ぎで、気が転倒している際だったから、ハッキリしたことは云えないが、野本か、井上か、松村か、つまり、あの時分君の書斎へよく集った連中の一人だと思うんだがね。
恐ろしき錯誤 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
子曰く、や始めてともに詩をいうべきなり、これにぎにしことをつぐれば来たらんことをも知るものなり。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
そしてこの女がその晩の名高い歌手うたひてである事に気がくと、じつと眼を皿のやうにみはつた。
窠宿の方へ走りゆけば、狐はかくとみるよりも、周章狼狽あわてふためき逃げ行くを、なほのがさじと追駆おっかけて、表門をいでんとする時
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
清「いや然うはきませぬ、うでもうでも落合までだ日も高いからこ積りで」
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
あがりましぬ。
万葉集研究 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)