“往”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
45.7%
43.6%
ゆき2.5%
いっ1.7%
ゆく1.3%
いき1.0%
いつ0.6%
いか0.4%
おう0.4%
ゆか0.4%
(他:11)2.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
菊「早くお前の部屋へおいでなんぼ私が年がかないと云って、あんまり人を馬鹿にして、さ、出て行っておくれよ、本当に呆れてしまうよ」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
ももしきの美濃にかさば、山をおり国きかれば、かくばかり遠くは見えじ。しかあらばここの御憩みいこひ、つねよりも長くいまさな。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
岸について両国の方へ折れ曲って行くと、小さな公園の前あたりには、種々な人がったり来たりしている。男と女の連が幾組となく二人の前を通る。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
待設まちもうけたる斉泰は、たゞちに符を発し使を遣わし、いて燕府の官属を逮捕せしめ、ひそか謝貴しゃき張昺ちょうへいをして
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
我々は「シ」の音と「ス」の音とは立派に別々の音として発音し聴き分けておりますが、東北地方にくと「シ」と「ス」が同じ音になってしまう。
古代国語の音韻に就いて (新字新仮名) / 橋本進吉(著)
シャツ一枚になって、家の中を上下にき来し、アリアに歌劇オペラの身振りを伴わせて、響きわたる好きな低音バスで、しきりなしに歌っていた。
友人いうじんいはく、我がしたしき者となり村へ夜話よばなしゆきたるかへるさ、みちかたはら茶鐺ちやがまありしが
「それもきいたのよ。——すると、滝山さんは変な顔をして、確かにたった二人っきりだって言うのよ。そして、ゆきにも帰りにも映画館でも、誰にも逢わなかったって」
水中の宮殿 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
今大王ゆきかれを打取たまはば、これわがための復讐あだがえし、僕が欣喜よろこびこれにかず候」トいふに金眸いぶかりて、「こはしからず。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
けれども段々読む中には又左程さほどでもなく、次第々々にやすくなって来たが、その蘭学修業の事は扨置さておき、も私の長崎にいったのは
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
それは幽霊がいったのだろうともいわれず、右の鮨を残らず引受ひきうけ、近所へ配って回向えこうをしてやったそうだが、配る家が一軒も過不足なく
枯尾花 (新字新仮名) / 関根黙庵(著)
十四年七月二十二日に、御台所みだいどころの養子にせられ、九月十八日に津山の松平家に壻入し、十二月三日に松平邸にいった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
宿やどあるじもこれにゆくとて雨具あまぐきびしくなしながら、今日けふほとけはいかなる因果いんくわものぞや
宿やどあるじもこれにゆくとて雨具あまぐきびしくなしながら、今日けふほとけはいかなる因果いんくわものぞや
此時にいたりて焼飯を売たる農夫のうふはらへりつかれ、商人は焼飯にはらみち足をすゝめてゆく
駒下駄と云ふこしらへにて、きつかけなしに揚幕より出で、金五郎を呼び止めて意見をし、花道にいきかけたる勘十郎に向ひて、堪忍の歌を繰返し、手に持ちし金包を見て
両座の「山門」評 (新字旧仮名) / 三木竹二(著)
その日、私は学校のいきかえりとに停車場前の通を横ぎって、真綿帽子やフランネルの布で頭を包んだ男だの、手拭てぬぐいかぶって両手をそでに隠した女だのの行き過ぎるのにった。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
小菅へ行く度に、いきにもかえりにも僕はこの障子の前を通るのを楽にしていた。
ヰタ・セクスアリス (新字新仮名) / 森鴎外(著)
となりいつてノ蚊帳かや釣手つりてを打つんだから鉄槌かなづちして下さいとつてりてい。
吝嗇家 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
「でも、ええ氣になつて、引ツ張られていつたぢやないか?」
へえ……いつまゐりました。
吝嗇家 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
迎いにもいかねいでらちもねいこんだ。どうしてやるべい」下女「あの家へ怒鳴どなこんで満さんを引張ひっぱって来さっせい」お代「そうでもしなけりゃこの腹がえねいだ。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
しづか開戸ひらきどけなければいかない。
西洋の丁稚 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
大和大峰いりのほら貝は聞えないが、町から野、野から山へと、秋草をわたり、落葉松からまつの枯木をからんで、涼しくなる鈴の音は、おうきるさの白衣の菅笠や金剛杖に伴って、いかに富士登山を、絵巻物に仕立てることであろうか。
不尽の高根 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
れにおうを告げて、らいを知る者なりと。
論語物語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
それぢやアくるませよう、うして浅草あさくさ観音くわんおんさまへれてゆかう。
心眼 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
明日の天気はと問れた父の詞に、縁結びで御在ますかと答えて、もう夢か寝附の早い男じゃと笑われ、やっと四日間の父の逗留を三五年ほどになやみくらし、これでわしが雑用もと出立際にのこしゆかれた金の、思ったより多額なのに勇気が出て
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
ソノーなんだとネー、何時までもそんなに小供の様な心持でいちゃアなりませんと、それも母親さんのようにこんな気楽な家へお嫁に往かれりゃアともかくもネー、しヒョッと先にしゅうとめでもあるとこいくんで御覧
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
重助「あなたが権幕を変えて出ていらっしゃいましたから、私は跡で何んなにヒヤ/\して居たか知れません」
甲給仕 ポトパンは何處どこせた? かたづける手傳てつだひをしをらぬ。かたづけやくくせに! 拭役ふきやくくせに!
林「出てくもかねえもらねえ、えやならえやで訳は分ってる、突然えきなり頭部あたまにやして、本当に呆れてしまう、何だってったよ」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
下男「いや林藏れんぞう何処へく、なに旦那と一緒えっしょに、うかえ、一盃えっぺいったなア」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
駅路えきろのさざめきもひなびておもしろく、うさるさの旅人すがた。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
何でも、学校時代に親しくした友達の一人なんだ。何にしろ、あの騒ぎで、気が転倒している際だったから、ハッキリしたことは云えないが、野本か、井上か、松村か、つまり、あの時分君の書斎へよく集った連中の一人だと思うんだがね。
恐ろしき錯誤 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
子曰く、や始めてともに詩をいうべきなり、これにぎにしことをつぐれば来たらんことをも知るものなり。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
そしてこの女がその晩の名高い歌手うたひてである事に気がくと、じつと眼を皿のやうにみはつた。
窠宿の方へ走りゆけば、狐はかくとみるよりも、周章狼狽あわてふためき逃げ行くを、なほのがさじと追駆おっかけて、表門をいでんとする時
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
清「いや然うはきませぬ、うでもうでも落合までだ日も高いからこ積りで」
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
あがりましぬ。
万葉集研究 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)