“切石”の読み方と例文
読み方割合
きりいし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
廻りて通らず切石きりいし下山しもやまと急ぎ來りしが猶身延へもゆか萬澤まんざはの御關所へかゝりしが是又手形なくては通行ならず依て此處をも廻り道を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
岩畳な彼をるゝその家は、基礎どだい切石きりいしにし、はしらの数を多くし、屋根をトタンでつつみ、えんけやきで張り、木造のおにいわやの如く岩畳である。彼に属する一切のものは、其堅牢けんろうな意志の発現はつげんである。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
やれ嬉しやと切石きりいしを拾うて脇差のつかに打付け、たもとにあり合う綿に火を移し、枯枝にその火を掛けて焚火たきびをなし、またの枝を折って樹から樹を柱に、屋根をこしらえて雨露あめつゆしのぐの棲家すみかとなし
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)