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切石
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きりいし
ふりがな文庫
“
切石
(
きりいし
)” の例文
廻りて通らず
切石
(
きりいし
)
下山
(
しもやま
)
と急ぎ來りしが猶身延へも
往
(
ゆか
)
ず
萬澤
(
まんざは
)
の御關所へ
掛
(
かゝ
)
りしが是又手形なくては通行ならず依て此處をも廻り道を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
岩畳な彼を
容
(
い
)
るゝその家は、
基礎
(
どだい
)
を
切石
(
きりいし
)
にし、
柱
(
はしら
)
の数を多くし、屋根をトタンで
包
(
つつ
)
み、
縁
(
えん
)
を
欅
(
けやき
)
で張り、木造の
鬼
(
おに
)
の
窟
(
いわや
)
の如く岩畳である。彼に属する一切のものは、其
堅牢
(
けんろう
)
な意志の
発現
(
はつげん
)
である。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
やれ嬉しやと
切石
(
きりいし
)
を拾うて脇差の
柄
(
つか
)
に打付け、
袂
(
たもと
)
にあり合う綿に火を移し、枯枝にその火を掛けて
焚火
(
たきび
)
をなし、また
樹
(
き
)
の枝を折って樹から樹を柱に、屋根をこしらえて
雨露
(
あめつゆ
)
を
凌
(
しの
)
ぐの
棲家
(
すみか
)
となし
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
巴里
(
パリイ
)
の道ももう
此辺
(
このへん
)
はアスフワルトでもなければ
切石
(
きりいし
)
を敷いた道でもない。清水の三年
坂
(
ざか
)
程の勾配を
上
(
のぼ
)
る靴はかなり迷惑な土ぼこりを
身体
(
からだ
)
に上げる。八月の中頃であるから
未
(
ま
)
だ暑さも
一通
(
ひととほ
)
りではない。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
路傍
(
みちばた
)
の
切石
(
きりいし
)
の上に
一握の砂
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
切
常用漢字
小2
部首:⼑
4画
石
常用漢字
小1
部首:⽯
5画
“切”で始まる語句
切
切支丹
切尖
切先
切羽
切々
切符
切歯
切迫
切通