“切々”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
せつせつ40.6%
きれぎれ25.0%
きれ/″\12.5%
せっせ6.3%
せつ/\6.3%
せっせっ3.1%
せッせッ3.1%
セツセツ3.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“切々”を含む作品のジャンル比率
文学 > 英米文学 > 小説 物語1.6%
文学 > 日本文学 > 小説 物語0.6%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)0.2%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
耳は絃に打たれながら、宋江は自問自答を独り胸にささやいている。曲はすすみ、大絃たいげん嘈々そうそう、小絃は切々せつせつ——
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ことばは、切々せつせつ、ていねいであっても、身はそのまま戦場人の二人だった。このとき、上杉重房も言った。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それと同時にここに日の光をさえぎって昼もなお暗い大木が切々きれぎれに一ツ一ツ蛭になってしまうのに相違そういないと、いや
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
一ツ目小僧のつたい歩行ある波張なみばり切々きれぎれに、藪畳やぶだたみ打倒ぶったおれ、かざりの石地蔵は仰向けに反って、視た処
伯爵の釵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
切々きれ/″\に、かはづくのも、欄干らんかんくづれた、いたのはなれ/″\な
三尺角 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
女中は泣出しそうな顔になってじっと考えて居たが、やがて細い声で切々きれ/″\に答えた。
支倉事件 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
あ、たッ、何でい、わーい、という声が譟然がやがやと入違って、友達は皆道草を喰っている中を、私一人は駈脱かけぬけるようにして側視わきみもせずに切々せっせと帰って来る。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
早く帰ってこれがたべさせたかったので、待憧まちこがれた放課の鐘が鳴るや、大急ぎで学校の門を出て、友達は例の通り皆道草を喰っている中を、私一人は切々せっせと帰って来ると、にわかに行手がワッと騒がしくなって
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
その二音の繰返しが十度び位ゐも切々せつ/\として繰返さるゝと、合の手見た樣に僅かに一度、もう一音を加へて三音に啼く。
鳳来寺紀行 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)
かう考へて、寢雪の切々せつ/\と降りしきる音を聽きながら、義雄はぼんやりと横になつてゐる。午後十一時の時計を數へた。
泡鳴五部作:05 憑き物 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
暫くして用をしにこうと思って、ヒョイと私が部屋を出ると、何時いつ来たのか、お糸さんがツイ其処で、着物の裾をクルッとまくった下から、華美はでな長襦袢だか腰巻だかを出し掛けて、さかさになって切々せっせっ雑巾掛ぞうきんがけをしていた。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
それから編棒と毛糸の球を持出して、暫くは黙って切々せッせッと編物をしている。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
ゲン切々セツセツトシテ 私語ノ如シ
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)