“此処”のいろいろな読み方と例文
旧字:此處
読み方割合
ここ84.8%
こゝ8.7%
こけ1.3%
これ0.9%
こちら0.6%
こご0.4%
こっち0.4%
このところ0.4%
こヽ0.3%
このへん0.3%
ココ0.1%
いずこ0.1%
くまん0.1%
こか0.1%
こけい0.1%
こけえ0.1%
ここい0.1%
こち0.1%
こんな0.1%
そこ0.1%
どこここ0.1%
ほけ0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ですから何日の何時頃、此処で見たから、もう一度見たいといっても、そうはかぬ。川のは同じでも、今のは前刻の水ではない。
一寸怪 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
駈出す気遣はない、大丈夫だよ、さア姉さん此処へお出で…あのおよしや御仏前へ線香を上げてなアもうお線香が立たない様だから
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
がにだ一言臨終に言い残す事があるから此処え呼んだんだが、おかめも此処う、多助も此処う、おえいも五八も皆呼んでくれ
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
五「これは恐入りましたな、御家老さま、改まってこれを云えと仰せあられますと困りますが……喜三郎こゝへ出なよ、金公此処へ出なよ」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
蟠「そうか、此処へ通せ、おゝ婆アか、久しだな、何時も達者で結構々々、うだ近頃は金儲でも有るかな」
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「泣ぐな。雪はれるうぢ此処に居るべし泣ぐな。」一郎はしっかりと楢夫を抱いて岩の下に立って云ひました。
ひかりの素足 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
よいかっ!(奥の間が燃えはじめたらしい。パチパチバリバリッと音がして、黒煙と、焔の反映で此処まで赤い)
天狗外伝 斬られの仙太 (新字新仮名) / 三好十郎(著)
は当時家中えし美人なりしが、女心思詰めて一途に家を明渡すが口惜く、永世此処まりて、外へはでじと、居間に閉籠り、内よりせしは、如何かしけむ
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
幾十年と無く毎朝めた五種香がむつと顔を撲つ。阿母さんが折々一時間も此処に閉ぢつて出て来ぬ事がある丈に、家中内陣計りはかいななつかしい様な処だ。
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
「茶の湯の師匠、おおそうか、実はな拙者無骨者で、これまで茶の湯を学んだことがない。……此処へ来たのも何かの因縁、入門をして学びたいが……」
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
の内此処へ送りこまれた時、一人ののついて来たことは、知つて居た。だが、あまり長く音も立たなかつたので、人の居ることは忘れて居た。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
此処に最も不思議なるは被害者の体の何処にも怪我らしき箇所の無きことなり、し顔面には苦痛を止どめ、四辺の地面は踏み荒らされ、格闘をなしたる形跡あり。
広東葱 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「旦那さい。ん、悪事お、びらん。此処かい、くゐていど、やびいたる。」
奥間巡査 (新字旧仮名) / 池宮城積宝(著)
駕「旦那、お前さん何かい物を持っておいでなさりゃアしませんか、此処ア狐が出ますからねえ」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
婆「ひやア此処らにはまア沢山はねえ女でござりやすよ、ひやア」
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「や、Sさん、何処さん行かしたかと思っとった。此処来とらしたたい。」
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
どうもこんな竹は此処らに見かけねえですから、よその国の物か知れませんネ。それにしろ二もあるものを持って来るのも大変な話だし。
幻談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
重荷うて直下に働いて居る彼爺さん達、彼処此処に鳶色にれたの下の木蔭に平和を夢みて居る幾個茅舎
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
それより外のものは何一つ見当らない——かれらがどうして此処ところに住んでいるかということ、それが何時から始められているかということは、ほとんどげな記憶を過っても
みずうみ (新字新仮名) / 室生犀星(著)
と云われて多助はり致し、ハアと云いながら思わず知らず此処へ泣き倒れました。
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「突然で失礼ですがね、何処此処と云ってるよりか、私のへ泊っちゃ何うです。」
浮舟 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
八「はせな、此処へおいさざの脇差ざのはぞうしさな」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)