“臨終”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いまわ37.0%
いまは21.0%
りんじゅう19.8%
りんじゆう8.6%
りんじう7.4%
おしまい2.5%
おしまひ1.2%
おわり1.2%
をはり1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……殿には、御縁あってかく御厚遇をうけましたが、かえりみるに、何の御奉公も仕らず、ただそれのみが、臨終いまわの心のこりにござります
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
我等は皆そのかみ横死を遂げし者なり、しかして臨終いまはにいたるまで罪人つみびとなりしが、この時天の光我等をいましめ 五二—五四
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
業平なりひらという人は文芸に優秀なることは言うまでもないが、その人となりについてどれほど根底のたしかな人か知らんが、その臨終りんじゅうになって
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
其角は此時和泉のあはといふ所にありしが、翁大坂にときゝて病ともしらずして十日に来り十二日の臨終りんじゆうあへり、奇遇きぐうといふべし。
富木どきどのの御物おんものがたり候は、このはわ(母)のなげきのなかに、りんずう(臨終りんじう)のよくをはせしと、あまがよくあたり、かんびやうせしことのうれしさ
白粉おしろいをつけぬがめつけものなれど丸髷まるまげおほきさ、ねこなでごゑしてひとぬをもかまはず、大方おほかた臨終おしまいかね情死しんじうなさるやら、れでも此方こちどものつむりあがらぬはもの御威光ごいくわう、さりとはしや
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
何と御覽じたか田中屋の後家さまがいやらしさを、あれで年は六十四、白粉をつけぬがめつけ物なれど丸髷の大きさ、猫なで聲して人の死ぬをも構はず、大方臨終おしまひは金と情死しんぢうなさるやら
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
妻や娘等が次々に衰弱して、健気にも病苦と闘いつつ、最後にのっぴきならぬ臨終おわりがやって来る。僕はそれを眺めていなければなるまい。
誤診 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)