“頭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かしら29.1%
あたま28.5%
つむり7.6%
こうべ7.5%
かぶり5.3%
がしら5.0%
ず3.2%
かうべ2.6%
とう2.3%
つむ1.4%
さき1.0%
かみ0.9%
てん0.9%
づ0.7%
とうの0.6%
カシラ0.3%
くび0.3%
ひき0.2%
ほとり0.2%
かむり0.2%
たま0.2%
アタマ0.2%
こう0.1%
ずこ0.1%
つむじ0.1%
どたま0.1%
ヅ0.1%
かん0.1%
おつむ0.1%
おつむり0.1%
かし0.1%
がし0.1%
ぐし0.1%
ここ0.1%
こつ0.1%
たもと0.1%
つぶり0.1%
つも0.1%
つら0.1%
はじめ0.1%
はな0.1%
ぱしら0.1%
ぴき0.1%
へ0.1%
もと0.1%
コウベ0.1%
トウ0.1%
ヘッド0.1%
ホトリ0.1%
ボワアル0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ギヨオテの鬼才を以て、後人をして彼の頭(かしら)は黄金(こがね)、彼の心は是れ鉛なりと言はしめしも、其恋愛に対する節操全からざりければなり。
厭世詩家と女性 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
見渡すかぎり、一面に頭(あたま)の海である。高くさし上げた腕の森が、波に半身を露はす浮標(うき)のやうに突出てゐる。跪いて祈る一大民衆だ。
さしあげた腕 (旧字旧仮名) / レミ・ドゥ・グルモン(著)
大學者(だいがくしや)さまが頭(つむり)の上(うへ)から大聲(おほごゑ)で異見(いけん)をして下(くだ)さるとは違(ちが)ふて、心(しん)から底(そこ)から沸(わ)き出(だ)すほどの涙(なみだ)がこぼれて、いかに強情(がうじやう)我(が)まんの私(わたし)でも
この子 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
と正面よりお顔を凝視(みつ)めて、我良苦多(がらくた)の棚下(たなおろし)。貴婦人は恥じ且つ憤りて、頭(こうべ)を低(た)れて無念がれば、鼻の先へ指を出して、不作法千万。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
千五百石取の旗本の弟、学問武芸何一つ暗からぬ人物が、身を落して入婿してもという話もありましたが、桜子は唯頭(かぶり)を振るばかり
足軽三十名を預かるのは、部将の中では最下級の小隊頭(がしら)であった。けれど、厩(うまや)にいるより台所に勤めるより、遥かに彼は欣(うれ)しかった。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
川長のお米にそれほど思われているとは、夢にも知らなければ、また素(そ)ぶりにも気づかない弦之丞は、心もち天蓋(てんがい)の頭(ず)を下げて慇懃(いんぎん)に
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
我は彼等の頭(かうべ)なる黄金(こがね)の髮をみとめしかど、その顏にむかへば、あたかも度を超ゆるによりて能力(ちから)亂るゝごとくわが目眩(くら)みぬ —三六
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
それから百済(くだら)の国の王からは、おうま一頭(とう)、めうま一頭に阿知吉師(あちきし)という者をつけて献上(けんじょう)し、また刀や大きな鏡なぞをも献(けん)じました。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
随分沢山(たくさん)あるんですが、みんなお頭(つむ)の毛の白いのや、禿げたのばかりで、あなたのような若々しい方は幾人(いくたり)もありはしません。
焔の中に歌う (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
同時に「それが何んだ」と云ふ聲が雷霆の如く心を撲つたので、彼れは「へん馬鹿め」と誰れかに鼻の頭(さき)でもはじかれた樣な顏をした。
半日 (旧字旧仮名) / 有島武郎(著)
それから又喰べるものは、皆おいしい摺(す)り餌(ゑ)で、「鶉の頭(かみ)」といふお役が出来て、籠の掃除やら、餌の世話など一切をいたします。
孝行鶉の話 (新字旧仮名) / 宮原晃一郎(著)
乃至は既(もはや)慢気の萌して頭(てん)から何の詰らぬ者と人の絵図をも易く思ふか、取らぬとあるに強はせじ、余りといへば人情なき奴
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
と又(また)退治(たいぢ)るのを、「頼(たの)もしいわ、私(わたし)たちの主人(しゆじん)にはそれが出來(でき)ないの。」と感状(かんじやう)に預(あづか)つた得意(とくい)さに、頭(づ)にのつて
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
内大臣の子の頭(とうの)中将や弁(べん)の少将なども伺候の挨拶(あいさつ)だけをしに来て帰ろうとしたのを、源氏はとめて、そして楽器を侍にこちらへ運ばせた。
源氏物語:32 梅が枝 (新字新仮名) / 紫式部(著)
孟獲、旗ノ下に、捲毛(ケンモウ)赤兎(セキト)ノ馬ヲオドラセ、頭(カシラ)ニ羽毛(ウモウ)宝玉冠(ホウギョッカン)ヲ載キ、身に瓔珞(ヨウラク)紅錦(コウキン)ノ袍ヲ着、腰ニ碾玉(テンギョク)ノ獅子帯ヲ掛ケ、脚ニ鷹嘴(ヨウシ)抹緑(マツリョク)ノ靴ヲ穿(ウガ)ツ。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
翁に向ってその名を問うと頭(くび)を振って決して答えない。又親や、兄弟があるかと問うても、ただ「無い。」といって余(よ)のことは語らなかった。……
点 (新字新仮名) / 小川未明(著)
古志(こし)の長岡魚沼(ながをかうをぬま)の川口あたりにて漁したる一番の初鮏(はつさけ)を漁師(れふし)長岡(ながをか)へたてまつれば、例(れい)として鮏(さけ)一頭(ひき)に(一頭を一尺といふ)米七俵の価(あたひ)を賜(たま)ふ。
澪標の語は『延喜式』に難波津(なにわづ)の頭(ほとり)、海中に澪標を立つとあるのが初めで『万葉』には水咫衝石の字を宛(あ)つと『和訓栞(わくんのしおり)』に言ってある。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
済まさなければ小永井の家に疵(きず)が付く——、文五郎もそのつもりで、すっかり用意を整えているのに何が気に入らなくてお前は頭(かむり)を振るのだ
汝(うぬ)のその黒い髭と、それからこの豚尾が——ほうら、もう耳を二たまはりも巻けるわい——これがどちらも汝(うぬ)のど頭(たま)から消えてなくなるんだぞ!
もて頭(アタマ)くだしに評し去るは豈(あに)に心なきの極ならずや我友二葉亭の大人(うし)このたび思い寄る所ありて浮雲という小説を綴(つづ)りはじめて数ならぬ主人にも一臂(いっぴ)を
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
万一、かかるあいだに頭(こう)ノ殿(との)(直義(ただよし))が破れ、宰相(さいしょう)(尊氏)の中軍も突かれなどしたら一大事です。——まず饗庭(あえば)が捨て石となって駈け入りますゆえ、ときを外(はず)さず、おつづきください
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この駢立(へんりつ)した三峰が早くから地図の上で其名を知られていた所謂赤兀白兀である。白兀の右には二千六百米に近いと想われる大窓の頭(ずこ)が、朱泥をなすり付けたような凄い顔をして此方を向いて居る。
黒部川奥の山旅 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
恐れ入りやす、へっへ、何せ最初(はな)からあの仕末なんで、下方連中は気を腐らすわ、雷門は頭(つむじ)を
助五郎余罪 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
こんな小坊主までなかなか口幅(くちはば)ってえ事を云いますぜ——おっと、もう少し頭(どたま)を寝かして——寝かすんだてえのに、——言う事を聴(き)かなけりゃ、切るよ、いいか、血が出るぜ
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
あけ一時(イツトキ) 蝿の唸りのいちじるく、頭(ヅ)上をうづめ 黒々のぼる
鵠が音:02 島の消息 (新字旧仮名) / 折口信夫、釈迢空(著)
その翌朝、頭(かん)の君(きみ)は道綱のところへ使いの者に、風邪気味で役所へ出られそうもありませんから一寸お出がけにでもお立ち寄り下さい、とことづけて来させた。
ほととぎす (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
「殿様も頭(おつむ)が悪くていらっしゃる、それ、目の前に生きたシルクが装いをこらして、控えていらっしゃるじゃあがあせんか」
大菩薩峠:36 新月の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
さてこそ奴等の頭(おつむり)は、恋々として横に揺れ。
身(み)に※(まと)ひ手拭(てぬぐひ)にて頭(かし)らを包(つゝ)み此處に這入(はひり)通夜をなし一心に夫(をつと)が災難を遁(のが)れる樣になさしめ給へと立願(りふぐわん)を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
いずれにしろ、お蔭で俺は、この通り長生きして、今ではこの界隈の仲間で、年頭(がし)らと立てられている。
ある偃松の独白 (新字新仮名) / 中村清太郎(著)
「お腰をお掛け遊ばしまし、少しお頭(ぐし)をお摩(さす)り申上げませう」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
ヘリオトロープの匂(にお)いがする。また大急ぎで頭(ここ)へ書きこむ。甘ったるい匂(にお)い、後家さんの色、こいつは夏の夕方の描写に使おう、とね。
「いやさ、あんなに頭(こつ)が割れるかどうか——。」
さすがに母親(おふくろ)は源のことが案じられて堪りません。海の口村の出はずれまで尋ねて参りますと、丁度源が鹿の湯の方から帰って来たところで、二人は橋の頭(たもと)で行逢いました。
藁草履 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
若旦那の方の年紀(とし)とも言わない額に刻んだ幾筋かの皺(しわ)で、短く一分刈かと見える頭(つぶり)は、坊さんのようで、福々しく耳の押立(おった)って大(おおき)いのに、引締った口が窪んで、大きく見えるまで
唄立山心中一曲 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
翌(あく)る日、またお頭(つも)が痛み始めて——ちやうど二週間目になつてゐました——そいでおやすみになつたまゝ、もうお目覺めにやならなかつたんでございます。
餘(あまり)の事と學生は振返ツた……其の鼻(はな)ツ頭(つら)へ、風を煽(あふ)ツて、扉(ドアー)がパタンと閉(しま)る……響は高く其處らへ響渡ツた。學生は唇を噛み拳(こぶし)を握ツて口惜しがツたが爲方(しかた)が無い。悄々(しを/\)と仲間の後を追ツた。
解剖室 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
このとほり、三番(さんばん)めの句(く)で、かっきりと切(き)れて、四番(よばん)めの句(く)から、新(あたら)しく、同(おな)じ形(かたち)をくり返(かへ)してゐます。それで、頭(はじめ)の句(く)に旋(かへ)る歌(うた)といふ意味(いみ)で、旋頭歌(せどうか)と名(な)づけられたのでありました。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
こたびは潮(しほ)の頭(はな)の事とて忙しきまで追ひかけ追ひかけて魚の鉤に上り来れば、手も眼も及びかぬるばかりなり。
鼠頭魚釣り (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
いきなり勝った方の鼻っ頭(ぱしら)をぐいと掴(つか)んで、豪(えら)いぞ、と引伸(ひんの)ばしたと思(おぼ)し召せ、ははははは。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
文吾がこの煑賣店に近づいた時は、何處で棄てられたか、見馴れぬ子狗(こいぬ)が一頭(ぴき)、鼻を土に摺り付けて、物の臭ひを嗅ぎ𢌞つてゐた。
石川五右衛門の生立 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
伏して惟(おも)ふに皇帝陛下二、一を得て光宅(くわうたく)し、三に通じて亭育(ていいく)したまふ。紫宸に御(いま)して徳は馬の蹄(つめ)の極まるところに被(かがふ)り、玄扈(げんこ)に坐(いま)して化は船の頭(へ)の逮(いた)るところを照したまふ。
まくら頭(もと)に供えた茶碗の水に線香の香りがほのかに這ってくの字を続けたように揺らいでいる——。
頭(コウベ)ヲ低(タ)レテ暗壁(アンペキ)ニ向イ
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
其為、かうした催しが、後宮から発起せられて、左右の頭(トウ)を更衣級から出し、方人(カタウド)に女房を多く列せしめた。競技者たる読人の中にも、女房が立ち交つてゐる。
僕の頭(ヘッド)は僕の胸(ハート)を抑(おさ)えるためにできていた。行動の結果から見て、はなはだしい悔(くい)を遺(のこ)さない過去を顧(かえり)みると、これが人間の常体かとも思う。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
不レ然當時瀘水頭(ホトリ)。身死魂孤骨不レ收。應レ作二雲南望郷鬼一。
支那人の文弱と保守 (旧字旧仮名) / 桑原隲蔵(著)
弟の野郎が腹を立てて、そいつの横っ面を平手打(ジフル)したところが、いきなり引っこ抜いて弟の頭(ボワアル)へ突っ通したんだ。