“頭”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
かしら31.0%
あたま25.4%
つむり8.1%
こうべ7.6%
かぶり5.6%
がしら5.0%
3.3%
かうべ2.7%
とう2.0%
つむ1.5%
(他:118)7.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“頭”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)46.0%
文学 > 日本文学 > 小説 物語27.0%
文学 > 日本文学 > 詩歌6.7%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
いや、最初に彼と一しょにかしら公園へ出かけた三重子もまだどこかものやさしい寂しさを帯びていたものである。
早春 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
白い牡丹の花はたいへん緋牡丹姫に同情いたしました。そしてそのうちのかしらだつた牡丹がみなの牡丹に相談をしてみました。
小熊秀雄全集-14:童話集 (新字旧仮名) / 小熊秀雄(著)
一人ひとりかみの二三ずんびたあたまして、あしには草履ざうり穿いてゐる。
寒山拾得 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
さうすると卯平うへい與吉よきちあたまうへつて菓子くわしあたまおとされる。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
 わしは御事に、つむりを下げながらも願った「最後の勝利」を得た事を喜ぶ。新らしい考え深い試みに会うた事も喜ぶのじゃ。
胚胎 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
「お嬢さん、わっしは何とも申し上げようはございません。」と片手をそれへ、つむりをさげたが、声の調子も変っている。
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
と厳然としてげければ、王は大きに驚きおそれ、群臣と共にこうべをあつめて答弁こたえをなさんとはかれども
印度の古話 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
かさなる水のしじまって行く、こうべの上には、山城やましろ屏風びょうぶと囲う春の山がそびえている。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
すべを知らず黙っても、まだかぶりをふるのであるから、廉平は茫然ぼうぜんとして、ただこぶしを握って、
悪獣篇 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
わしは檣頭マストヘッドからしおいている鯨のやつらをちゃんと見たのだから、君がいかにかぶりを横にふっても
非人がしらが、六人を刑場の入口にある与力詰所へ案内した。腑分の準備が整うまで、六人はそこで待たなければならぬのだった。
蘭学事始 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
かれが、変調眼鏡を手にとって、もとの艇司令室のほうへ引返そうとする出合いがしらに、れいの担架が入口をはいってきた。
怪星ガン (新字新仮名) / 海野十三(著)
すでに、そこの式台には、左右に明るい燭台を備え、用人らしい者以下、安房守あわのかみの召使がずらりとを下げていた。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彦兵衛は、いつもの低い構えと口癖くちぐせを今夜はわすれ果てていた。すこし反身そりみ気味になって、理屈をこねた。
鍋島甲斐守 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
前刻ぜんこくより無言むごんにて平伏へいふくしたる恩田杢おんだもく此時このときはじめてかうべもた
十万石 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
はげしきいかづちはわがかうべのうちなる熟睡うまいを破れり、我は力によりておこされし人の如く我にかへり 一―三
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
そして、あくる朝、お日さまがにこにこ、ふたりをお起しになるじぶん、八とうだての白馬をつけた馬車が、はいって来ました。
とうひつじは、なかよくならんでまえぎました。あとから百しょうがゆきました。
角笛吹く子 (新字新仮名) / 小川未明(著)
(おつむ一箇ひとつ、一箇枕におさせ申して、胸へ二箇ふたつ鳩尾みぞおちへ一箇、両足の下へ二箇です。)
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
三月堂の不空羂索ふくうけんさくなども、大らかな堂々とした所があって、おつむも案外写生だけれども美しい。
回想録 (新字新仮名) / 高村光太郎(著)
「どちらがですえ、ほうきかみさま。わたしたちが知らずにいたら、そのまま御出陣のおつもりだったんでしょ。まあ憎い」
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
裾の方は屏風びょうぶで囲われ、かみの方の障子の破隙やぶれから吹き込む夜風は、油の尽きかかッた行燈の火をあおッている。
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
同時に「それが何んだ」と云ふ聲が雷霆の如く心を撲つたので、彼れは「へん馬鹿め」と誰れかに鼻のさきでもはじかれた樣な顏をした。
半日 (旧字旧仮名) / 有島武郎(著)
見ると、顔の色がまるで、酒にでも酔った様に、真赤になって、鼻のさきや額には、玉の汗が沸々とふき出しています。
屋根裏の散歩者 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
「おのれから低めてかかってどうして半人なり一人なりに読ませて面白かったと言わせることができやしょう。それではてんから心構えが違いやす。」
仇討たれ戯作 (新字新仮名) / 林不忘(著)
だがよしや汝が世間から棄てられ笑はれ嘲られても汝の肉親の凡ては汝にいてゆく、而して善かれ悪かれ汝の為る事にはてんから信じ切つて居る。
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
命ぜられてとうの中将が色の濃い、ことにふさの長い藤を折って来て源中将の杯の台に置き添えた。
源氏物語:33 藤のうら葉 (新字新仮名) / 紫式部(著)
とうの中将も兄弟としてこの尚侍をことに愛していたが、幸福であると無条件で喜んでいる大臣とは違って、少し尚侍のその境遇を物足りなく考えていた。
源氏物語:31 真木柱 (新字新仮名) / 紫式部(著)
たのもしいわ、わたしたちの主人しゆじんにはそれが出來できないの。」と感状かんじやうあづかつた得意とくいさに、にのつて
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
高祖保よ の鉢に植ゑるがいい 四季咲きの薔薇うばら一輪その匂ひがおまへの臭みを消す
(新字旧仮名) / 高祖保(著)
大師タイシカシラに、横佩家に深い筋合ひのある貴族たちの名をあげて、其方々からも、何分の御吟味を願はずには置かぬ、と凄い顏をして、住侶たちを脅かした。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
大師タイシカシラに、横佩家に深い筋合ひのある貴族たちの名をあげて、其方々からも、何分の御吟味を願はずには置かぬ、と凄い顏をして、住侶たちを脅かした。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
欝金草賣は謹んで無言のままにくびれた。壁際高くホルバインの傑作、アルバ公爵の肖像畫が掛けてあつて、そこよりにらむ糺問法官の眼光にすくんで了つた。
欝金草売 (旧字旧仮名) / ルイ・ベルトラン(著)
橋のたもとに眠りし犬くびをあげてその後影を見たれどえず。
源おじ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
と思わないわけにはゆかない。けれど、恋愛こいの芽もまだ宿してはいないと、心でかむりは横に強く振った。
遠藤(岩野)清子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
兄は黙ってかむりを振って、「もう痛くはないよ。」と寂しそうに笑顔を作ったのであります。
迷い路 (新字新仮名) / 小川未明(著)
みちほとりに高きは寺山てらやま、低きに人家の在る処
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
君見ずや青海のほとり、古来白骨人の収むるなし。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
こう殿との、と人の呼ぶ尊氏の弟、左兵衛頭さひょうえのかみ直義ただよしをはじめ。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
雅定は俊頼に向っていった、「木工むくこうの殿はあの声をお聞きですか」。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)
白兀の右には二千六百米に近いと想われる大窓のずこが、朱泥をなすり付けたような凄い顔をして此方を向いて居る。
黒部川奥の山旅 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
「どえらいずこじゃい。桟俵法師さんだらぼッちい。」
白花の朝顔 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「戻るつたらさ。なんの、どんな村長野郎だつて、おいらの目にやあねえだぞ。なんでえ、あの下種げす野郎めが、寒中に、人のどたまから冷水をぶつかけるのを村長の役柄だと思つて、鼻を高くしてけつかるだ! へん、村長々々と威張りやあがつて。おらはおらの村長だい。そうら、神様の罰があたるもんならあたるがええだ! おらはおれ様の村長だい! さうだとも、でなかつたら……」と
『向後この家でおれの眼にとまつて見ろ、うんにや、そればかりか、うろうろと窓の下へでも近づいて見ろ、その時こそ、いいか、ペトゥロー、おらがテレンチイ・コールジュである限り、誓つて、うぬのその黒い髭と、それからこの豚尾が――ほうら、もう耳を二たまはりも巻けるわい――これがどちらもうぬのどたまから消えてなくなるんだぞ!』かう言ひざま、彼はすばやく拳をかためて
自分は浪人言わば失業者の大将みたいなものだから、はじめッから少々つむじまがっている。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
「恐れ入りやす、へっへ、何せ最初はなからあの仕末なんで、下方連中は気を腐らすわ、雷門はつむじを曲げるわ、和泉屋さんはおろおろするばかり、へっへっへ、仲へ立った私のお開きまでの苦労と言ったら――して、あなた様は何誰どなたで?」
助五郎余罪 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
そりゃ刃物け、棒切一本持たいでも、北海道釧路くしろの荒土をねた腕だで、このこぶし一つでな、どたまア胴へ滅込めりこまそうと、……ひょいと抱上げて、ドブンと川にめる事の造作ないも知ったれども、そりゃ、あれを見ぬ前だ。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
全体ぜんてえ坊主なんてえものは、高い石段の上に住んでやがって、屈托くったくがねえから、自然に口が達者になる訳ですかね。こんな小坊主までなかなか口幅くちはばってえ事を云いますぜ――おっと、もう少しどたまを寝かして――寝かすんだてえのに、――言う事をかなけりゃ、切るよ、いいか、血が出るぜ」
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
阿母おふくろが死んだあとで、段々馬場も寂れて、一斉いっときに二ひき斃死おちた馬を売って、自暴やけ酒を飲んだのが、もう飲仕舞で。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
いえは焼けてしまってえのですから、国へ帰りいえを建て、田地を買い戻し、馬の二ひきも買うには三百両では足りねえようでがんす、それだけたまった金ではあるし、それに国で稼いでは百が銭を儲けるにも大騒ぎだから
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
一読イチドク、ムセビイテ、三嘆サンタン、ワガクダラナクキタナカベアタマチツケタキオモイ、アア
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)
鹿島槍ヶ岳以南を、自分の管見から記して見ると、尾根は一旦余程低くなって、直に祖父ヶ岳に連り、夫から山脈は西南の方向に折れて赤沢のアタマ(一名赤沢岳、後立山と云ふものは即ち之であらう)となり南に走って針木峠の西に聳える尖峰(名称不明「附記」参照)となる。
「殿様もおつむが悪くていらっしゃる、それ、目の前に生きたシルクが装いをこらして、控えていらっしゃるじゃあがあせんか」
大菩薩峠:36 新月の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
さてこそ奴等のおつむりは、恋々として横に揺れ。
かんきみはこんどの事は何も御存知ないのだから、別にかれこれ言うこともないので、私はそのまま勝手にさせておいた。
ほととぎす (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
道綱はやっとそのとき起きてきて、「生憎あいにくきょうはみんな留守でして――」などとかんきみに言っていた。
ほととぎす (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
「お腰をお掛け遊ばしまし、少しおぐしをおさすり申上げませう」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)