“羽毛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はね54.1%
うもう21.6%
うまう8.1%
はけ5.4%
けば2.7%
ばね2.7%
ウモウ2.7%
ハネ2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けちけちした彼の眼差まなざし紙片かみきれだの鳥の羽毛はねだのといったものに向けられて、そんなものばかり自分の部屋に寄せあつめているのである。
そしてまもなくおすのおしどりのかたわらに、やや小さいめすのおしどりが、くちばしでおのれの羽毛うもうをととのえながらよりそっていた。
おしどり (新字新仮名) / 新美南吉(著)
うしろの山の竹藪を遠くから見ると、暗い杉やひのきの前に、房々ふさふさした緑が浮き上つて居る。まるで鳥の羽毛うまうのやうになり。頭の中でこしらへた幽篁いうくわうとかなんとか云ふ気はしない。
雑筆 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
しかし他の地方においては多くは羽毛はけ端気はけなどと音を画くのをもっぱらとしている。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
そこでじゃがや、あねめが乳の下の鳩落みずおちな、蝮指まむしゆびあおい爪で、ぎりぎりときりんで、白い手足をもがもがと、黒髪をあおってもだえるのを見て、鳥ならばきながら、羽毛けばむしった処よの。
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「すぐ側に、鳥のはねが一枚落ちて居ました。百姓家が近いから、風に飛ばされて入つて來たのかも知れませんが、親羽毛ばねで、なか/\確かりしたものでした」
孟獲、旗ノ下に、捲毛ケンモウ赤兎セキトノ馬ヲオドラセ、カシラ羽毛ウモウ宝玉冠ホウギョッカンヲ載キ、身に瓔珞ヨウラク紅錦コウキンノ袍ヲ着、腰ニ碾玉テンギョクノ獅子帯ヲ掛ケ、脚ニ鷹嘴ヨウシ抹緑マツリョクノ靴ヲ穿ウガツ。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
羽毛ハネむしるトリはまだ生きてゐるのに
行乞記:01 (一) (新字旧仮名) / 種田山頭火(著)