“幽篁”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いうくわう50.0%
ゆうこう50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
うしろの山の竹藪を遠くから見ると、暗い杉やひのきの前に、房々ふさふさした緑が浮き上つて居る。まるで鳥の羽毛うまうのやうになり。頭の中でこしらへた幽篁いうくわうとかなんとか云ふ気はしない。
雑筆 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
南山なんざん幽篁ゆうこうとはたちの違ったものに相違ないし、また雲雀ひばりや菜の花といっしょにする事も出来まいが、なるべくこれに近づけて、近づけ得る限りは同じ観察点から人間をてみたい。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)