“拵”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
こしら72.1%
こさ13.6%
こし7.5%
こせ2.1%
ごしら1.7%
こしらえ1.2%
こしらへ0.6%
こしれ0.3%
あつら0.2%
しつら0.2%
(他:4)0.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“拵”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸80.6%
文学 > 日本文学 > 小説 物語19.4%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆3.0%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
寒くないようにわらを敷いて、できるだけ居心地の好い寝床ねどここしらえてやったあと、私は物置の戸をめた。
硝子戸の中 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
自分はそれで少しは安心した。それぎりうちの誰とも顔を合わせる機会をこしらえずに今日こんにちまで過ぎたのである。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
快くなったら姉の嫁した家へ遊びに行くと云って、彼女は晴衣をこさえてもらって喜んで居たが、到頭其れを着る機会もなかった。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
羽織は最初に見捨てた女がこさへてくれたので、は薄かつたが、女の心よりは長持もしたし、値段も幾らか張つてゐた。
「坊ちやん、もうぢつとお家で遊んでいらつしやいましよ。さつき叔父さんがこしらへて下さいました旗をどうなさいまして?」
桑の実 (新字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)
商売物の万年筆でもこしらえて、一人で売りに出たらと勧める者もあったが、その万年筆がやっぱり一人ではできぬのだそうだ。
世間師 (新字新仮名) / 小栗風葉(著)
恒「何様な仔細があるかア知らねえが、とっさんのこせえた棚をたゝき毀して縁切の書付を出すとア、話にならねえ始末だ」
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
婆「指物とア…ムヽ箱をこせえるのだね、…不器用なこんだ、箱を拵えるぐれえで足い鑿い打貫ぶっとおすとア」
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「ジーナが仕度してますから、お食事、もうちょっと待って下さいね……わたしたち、一日交替で食事ごしらえしてますのよ」
墓が呼んでいる (新字新仮名) / 橘外男(著)
黒手くろて黄八丈きはちじょう小袖こそで、四分一ごしらえの大小、寒いから黒縮緬の頭巾をかぶ
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
質素なる黒の上着に麦藁帽子むぎわらぼうしこしらえにて、遠慮らしくしずかきたる。
髪は文金ぶんきん帷子かたびら御納戸地おなんどぢ大名縞だいみょうじまといふこしらえかせぐとはうそまこと
そめちがへ (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
何所迄どこまで恰当こうとうこしらへかたはら戸棚とだなけるとたなつてあつて
世辞屋 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
「尤も、こしらへの直しを頼まれたと言つて、此の間から旦那が持つて居ましたが」
はばかんながらこう見えても、余所行よそゆきの情婦いろがあるぜ。待合まちええへ来て見繕いでこしれえるような、べらぼうな長生ながいきをするもんかい。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「それにあの手紙の文句は、少し巫山戯ふざけ過ぎて居たよ。人一人殺した人間の書いた文句ぢやねえ。その上妙に愚痴ぐちつぽいところがある。文句は年寄がこしれへて、書いたのは女だ」
生玉子を割って、つは吸ものにし、且つはおじやと言う、上等のライスカレエを手鍋であつらえる。
甲乙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
余り綺麗なのであつらえた物ではないかと、不図ふとそんなかんがえが浮んだ程である。
美ヶ原 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
あたかくもうへしつらへたしろ瑪瑙めなう棧敷さじきであるがごとおもはれたから
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
絵のような樹苑を向うに眺めながら、やがて見事な大樹が双方からおおかぶさって、自然の緑門アーチしつらえた見上げるような大玄関へ着くと、昔ながらの金筋いかめしい仕着せの召使が、壮麗な応接間へ導いてくれる。
グリュックスブルグ王室異聞 (新字新仮名) / 橘外男(著)
磯屋跡の背戸口に、時折堅気につくった八丁堀の三人がひそかに誰かの冥福を祈っている図は、絶えて人の眼につかなかったらしい。
同じ家に、同じ男がふたり居るようなもので、ことに、世間せけんの眼をくらますために、神尾喬之助は、かみから服装の細部まで、右近と全く同じにつくっているのだから、二人いっしょにいるところを見られない限り、近所の人もあやしまずにいるのだ。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
本当ほんたう身装なりこさへ旦那だんなが一ばん上手じやうずだとみんながさうつてるんですよ、あのね此春このはる洋服やうふくらしつた事がありましたらう
世辞屋 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
これを上等にしますとプデンの出来た時一旦いったんテンピから出してジャムをその上へ一面に塗って泡立てた白身を引筒ひきづつから絞り出して飾りをそろえた上またテンピの中で二、三分間焼きます。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)