“拵”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こしら72.1%
こさ14.0%
こし6.8%
こせ2.2%
ごしら1.9%
こしらえ1.0%
こしれ0.5%
こしらへ0.5%
しつら0.4%
あつら0.2%
つく0.2%
こさへ0.1%
こせへ0.1%
そろ0.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今日こんにち身装なりこしらえがくすんでも居ず華美はででも無い様子、ちょっと適当のなりに拵え、旧九月四日の事でございましたが
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
それは素人しろうとにも解り易い経文をこしらえたいという考えで、漢訳を日本語に翻訳したところが、はたしてそれが正しいものであるかどうか。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
鼻紙を一枚、念入りにしわこさえて、ガラッ八の膝の下に置くと、禿筆ちびふでへたっぷり墨汁すみを含ませて、嫌がる手に持たせました。
じいさんとこのは大きくて他家よその三倍もあるが、きが細かで、上手じょうずに紅入の宝袋たからぶくろなぞこさえてよこす。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
こゝの主人あるじ重三郎じゅうざぶろう喜右衛門きえもんの丹念は、必ずや開板かいはん目録をこしらえてあることを、考えたからであった。
曲亭馬琴 (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
この冬になって、昼のうち炬燵こたつこしらえたのは、その日が始めてであった。夜はうから用いていたが、いつも六畳に置くだけであった。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「何をあわててるんだ。格子で鼻面を打ったり、弥蔵やぞうこせえたまま人の家へ飛込んだり、第一、突っ立ったまま話をする奴があるかい」
おいら一人も友達はこせえねえんだ、総曲輪でお前に、滝やッて言われた時にゃあ、どんなに喜んだと思うんだ、よく見てめてくんねえな。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
もっとも常に足ごしらえがよければそんな患いもないのだが、草鞋を毎日新しく買うのも惜しく、又、買うにも買えない日の方が多いのである。
塙代家の家宝、銀ごしらえ、金剛兵衛盛高こんごうへえもりたか、一尺四寸の小刀をひっさげて、泥足袋のまま茫然と眼を据えていた。
名君忠之 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
髪は文金ぶんきん帷子かたびら御納戸地おなんどぢ大名縞だいみょうじまといふこしらえかせぐとはうそまこと
そめちがへ (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
もう一人の方は、山茶花さざんかと小菊の花の飛模様のコオトを着て、白地の手拭てぬぐいを吹流しの……妙なこしらえだと思えば……道理こそ、降りかゝる雪をいとったも。
唄立山心中一曲 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「出てってやらあ、なんでえこんなぶっくれの乞食小屋あ」と勘六が云った、「その代りな、表の店台はおれの銭でこしれえたもんだから、おれが持ってくからそう思え」
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
はばかんながらこう見えても、余所行よそゆきの情婦いろがあるぜ。待合まちええへ来て見繕いでこしれえるような、べらぼうな長生ながいきをするもんかい。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
何所迄どこまで恰当こうとうこしらへかたはら戸棚とだなけるとたなつてあつて
世辞屋 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
「死んだ寅藏のかも知れないと思ふが、——イヤそんな筈はない。そのこしらへはひどくなつて居るが、短刀には見どころがある。銘を摺り上げてあるが、相州物の相當の品だらうと思ふ」
あたかくもうへしつらへたしろ瑪瑙めなう棧敷さじきであるがごとおもはれたから
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
絵のような樹苑を向うに眺めながら、やがて見事な大樹が双方からおおかぶさって、自然の緑門アーチしつらえた見上げるような大玄関へ着くと、昔ながらの金筋いかめしい仕着せの召使が、壮麗な応接間へ導いてくれる。
グリュックスブルグ王室異聞 (新字新仮名) / 橘外男(著)
生玉子を割って、つは吸ものにし、且つはおじやと言う、上等のライスカレエを手鍋であつらえる。
甲乙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
余り綺麗なのであつらえた物ではないかと、不図ふとそんなかんがえが浮んだ程である。
美ヶ原 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
磯屋跡の背戸口に、時折堅気につくった八丁堀の三人がひそかに誰かの冥福を祈っている図は、絶えて人の眼につかなかったらしい。
同じ家に、同じ男がふたり居るようなもので、ことに、世間せけんの眼をくらますために、神尾喬之助は、かみから服装の細部まで、右近と全く同じにつくっているのだから、二人いっしょにいるところを見られない限り、近所の人もあやしまずにいるのだ。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
本当ほんたう身装なりこさへ旦那だんなが一ばん上手じやうずだとみんながさうつてるんですよ、あのね此春このはる洋服やうふくらしつた事がありましたらう
世辞屋 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
夫ぢやアやつて下さるか如何いかに吾儕われがことをかまて見せようが此姿すがたでは如何どうかう詮方しかたがねへ付ては身姿みなりこせへるだけ金をば五兩貸てくれ。
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
これを上等にしますとプデンの出来た時一旦いったんテンピから出してジャムをその上へ一面に塗って泡立てた白身を引筒ひきづつから絞り出して飾りをそろえた上またテンピの中で二、三分間焼きます。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)