“腹拵”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はらごしら80.0%
こしら20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
士卒は腰兵糧を解いて黙々それに向い始めたが、口に噛む間の私語ささやきがだいぶ聞える。この山中で時ならぬ腹拵はらごしらえは何のためだろうと怪しみ合うのであった。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
娘父子を送って、その庵室に招じ入れられた出雲守頼門は、此処ここ腹拵はらごしらえもし、髪形も直し、袷を借りて、漸く人間らしくなったことは言う迄もありません。
かれこれ三十分も待たしといてから、やっとどうにか六カ月のお腹拵こしらえて行きましてん。
(新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)