“腹”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なか45.8%
はら37.5%
ぱら9.3%
おなか3.1%
ばら1.9%
はらわた0.5%
ぷく0.3%
ナカ0.3%
はらあ0.2%
はらん0.2%
ふく0.2%
ぽんぽ0.2%
むね0.2%
サイド0.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それにしても、おなかのすき方はあまりひどいし、全くどうしていいやら分らないので、彼はまた大きな声で、その上たいへん悲しそうに唸りました。
松子さんは、ふだん丈夫で風邪をひいたこともありませんでしたが、梅雨あがりの暑い日のこと、夕方になつて、急におなかがいたいと云ひ出しました。
身代り (新字旧仮名) / 土田耕平(著)
正雄まさおますと、いつものようにりましたけれど、すぐにぐたりとなって地面じめんはらばいになってしまいました。
おじいさんの家 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「これ覚えてますか」と、主人が、もう古びた短冊をもって来た。そこには僕の、「にしん食いすぎておはらめちゃや」と書いたのが、赤ッ茶けていた。
このたび大阪 (新字新仮名) / 古川緑波(著)
その古い色を見ると、木村の父のふとぱらな鋭い性格と、波瀾はらんの多い生涯しょうがい極印ごくいんがすわっているように見えた。
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
不昧公が着いたのは、欠伸がちゆうぱらと変つてゐた時なので、前々からこらした饗応もてなしの趣巧も、すつかり台なしになつてゐた。
まむしの首を焼火箸やけひばしで突いたほどのたたりはあるだろう、とおなかじゃあ慄然ぞっといたしまして、じじいはどうしたと聞きましたら、
政談十二社 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その松明の光に照らされ、切ってある炉の脇に坐りながら、乳がないのでおなかがすいて、泣き立てる嬰児あかんぼを搖すりながら、彼女はうたっているのであった。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
——も、晩飯ばんたのしみにしてたのであるから。……わたしじつは、すきばら餘程よほどこたへた。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
銀之助はむちやくちやばらで酒ばかしんでうやつて居るのが、女房のへるのを待つて居るやうな気がしたので急に外に飛び出したくなつたのである。
節操 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)
むろん又と崑崙茶を飲みに行く資力なんか無いのですが、しかしその味だけはトコトンまではらわたに沁み込んでいてトテモトテモ諦められない。
狂人は笑う (新字新仮名) / 夢野久作(著)
ふれれば益々痛むのだが、その痛さが齲歯むしばが痛むように間断しッきりなくキリキリとはらわたむしられるようで、耳鳴がする、頭が重い。
元來もとよりぷくつゐなかそだちて他人たにんぜずのおだやかなるいへうちなれば
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
もとより一ぷくつゐの中に育ちて他人交ぜずの穏かなる家の内なれば、さしてこのを陰気ものに仕立あげる種は無けれども、性来おとなしき上に我が言ふ事の用ひられねばとかくに物のおもしろからず
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ナカの皮がカシヤカシヤする
自滅 (新字旧仮名) / 中原中也(著)
長崎の街を散歩して、ちょッと手軽にヒルメシを食いたいな、お八ツ代りに何かちょッと腹に詰めておきたいな、というような際に、長崎ならばチャンポン屋というものがあって、そういう時にはこれに限るというようになんとなく市民のおナカが生れながらにそう考えているようだ。
かぎりとして仲善なかよくやつてもれえてえんだがどうしたもんだんべね、はらあたせんなこらりいかもんねえが
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
やっとはらんばいになった源三郎、のびた月代さかやきを枕に押し当てたまま、
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
何んしろ、暇だからのう、下々しもじも様のように何処どこ此処ここと、のたくり、ほっつける訳じゃあなしさ——今だって、七人か、八人かの御子様だろう。それが、四ふくか、五腹さ。その上に、今度こんだあ、恐れながら、御願い申上げ奉ります牛の骨、馬の骨と来らあ。
大岡越前の独立 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
豐「だってもね、わたいは食べたいもの、あのぽんぽが空いてるから」
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
人工心臓のモーターと錯覚したのは、咯血によって生ずるむねの鳴り音に過ぎなかったのです。
人工心臓 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
トブーン、ドブーンとゆるくサイドに波が当っている。上甲板の方で、何処かのパイプからスティムがもれているらしく、シー、シ——ン、シ——ンという鉄瓶てつびんのたぎるような、柔かい音が絶えずしていた。
蟹工船 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)