“腹這”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はらば75.2%
はらばい11.5%
はらんば7.1%
はらばひ3.5%
はらんばい2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それから床の上に腹這はらばいになり、両手を寝台の下につっこんでかじのように動かす。ないことがわかっている壺をさがしてみるのである。
にんじん (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)
いやが上の恐怖と驚駭きょうがいは、わずかに四五間離れた処に、鳥の旦那が真白まっしろなヘルメット帽、警官の白い夏服で、腹這はらばいになっている。
神鷺之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
恐らくは一人の女が白鳥のころもの中に腹這はらんばいになって、手と足で水を掻きながら泳いでいるのでありましょう。
パノラマ島綺譚 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
勅使に対しても大阪侯の夫人侍女家臣等が腹這はらばひに成るのを始め、大詰の仇討あだうちの場へ日の丸の提灯ちやうちんを先に立てながみかどの行幸がある時にも舞台の人間は一切寝るのである。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
例えば『浮草うきくさ』の如き丁度関節炎を憂いて足腰あしこしたないでていた最中で、病床に腹這はらんばいになって病苦と闘いながらポツポツ訳し
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)