トップ
>
腹這
>
はらんば
ふりがな文庫
“
腹這
(
はらんば
)” の例文
恐らくは一人の女が白鳥の
衣
(
ころも
)
の中に
腹這
(
はらんば
)
いになって、手と足で水を掻きながら泳いでいるのでありましょう。
パノラマ島綺譚
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
と
独
(
ひとり
)
で
頷
(
うなず
)
いて、大廻りに
卓子
(
テイブル
)
の端を廻って、どたりと、
腹這
(
はらんば
)
いになるまでに、拡げた新聞の上へ
乗懸
(
のりかか
)
って
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
これは鋼鉄のスケルトンの上に板を渡して、走者はそのうえに、頭を下にして
腹這
(
はらんば
)
いになる。うしろに出ている靴の爪先きにスパイクがついていて、それで
舵
(
かじ
)
を取るのだ。
踊る地平線:11 白い謝肉祭
(新字新仮名)
/
谷譲次
(著)
その倒れた石碑の上に茶色の毛をした犬のような細長い獣が人間の
腹這
(
はらんば
)
いになったように寝ていたが、それが小さな帳面を前へ置いて、一心になって見ているような
容
(
ふう
)
をしていた。
狐の手帳
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
老人
腹這
(
はらんば
)
いになって、何か書見をしている。
丹下左膳:03 日光の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
▼ もっと見る
そして、不作法にも、モーニングのまま、その上に
腹這
(
はらんば
)
いになって、川手氏に話しかけたのである。
悪魔の紋章
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
寝台の下に
腹這
(
はらんば
)
いに隠れて、ただぼんやりしてるわけにも往かないから、自分のこの使命と立場をときどき思い出しながら本を読んでいるのだが、ふと室内に
衣
(
きぬ
)
ずれの音がしたような気がして
踊る地平線:02 テムズに聴く
(新字新仮名)
/
谷譲次
(著)
早やいつの間にか自堕落に、板の間に
腹這
(
はらんば
)
いになった。
式部小路
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
腹
常用漢字
小6
部首:⾁
13画
這
漢検準1級
部首:⾡
11画
“腹”で始まる語句
腹
腹立
腹癒
腹掛
腹痛
腹鼓
腹匍
腹部
腹背
腹帯